SHEILA E.『ROMANCE 1600』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼女の2nd.アルバムである。プリンス・ファミリーの一員である彼女がソロ・デビューした前年は、プリンスも大ヒットを放ち、彼女も全米TOP 10入りするヒット曲を放ち、正にプリンス・イヤーであったが、その勢いに乗った状態で発表したのが本アルバムである。全作までのヒットには成らなかったものの、本アルバムからもヒット曲が生まれるなど、それなりのヒットを放ったアルバムである。チャート成績は、Billboardで最高位50位を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『Sister Fate』『Dear Michaelangelo』『A Love Bizarre』『Toy Box』『Yellow』『Romance 1600』『Merci For The Speed Of A Mad Clown In Summer』『Bedtime Story』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『A Love Bizarre』はBillboardで最高位11位を記録し、ダンス・チャートでは2曲目のNo.1を獲得する曲となり、彼女のシングルでは2番目のヒットになった。尚、2nd.シングルの『Sister Fate』はBillboardで102位止まりであった。
お薦め曲としては、シングル・ヒットを記録している『A Love Bizarre』を落とすことは出来ないが、アルバム・バージョンは12分を超える超大作となっていて、プリンス・ワールドが炸裂したファンキーな大作となっている。それ以外からは『Sister Fate』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Romance 1600』をピックアップしておく。
良くも悪くも、プリンスがいてこその彼女ということになっている。それだけにプリンスの大きさを改めて知ることになる。前作でもプリンスの存在を感じたが、2nd.アルバムでもその状態が続いていたのは、「プリンス・ファミリー」ということでは良いのだが、ソロとしてデビューした彼女を一人のシンガーとして捕らえたら、物足りなさを感じてしまうところでもある。(で、この後は勢いを失ってしまった...)
まあ、プリンスの大きさを知ると言うことと、『A Love Bizarre』を聴くということで、本アルバムの存在価値はあるので、それを確かめると言うことで宜しいかと...
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