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「女の警察」(その3) [映画(邦画)]

今回は、1969年に製作されたもう1本で、シリーズ第2作となる作品について記します。尚、劇場公開は1969年5月のことであった。

シリーズ第2作続女の警察
作品データを記しておくと、1969年の日活作品で、時間は82分、原作は梶山季之、監督は江崎実生、脚本は中西隆三、撮影は横山実、美術は佐谷晃能、音楽は佐藤允彦である。そして出演は、小林旭、藤竜也、小山ルミ、小山明子、丘みつ子、郷えい治、高品格、崔蘭郷、青江三奈、牧紀子、長谷川照子、西恵子、西城琴江、戸上城太郎、山田禅二、久遠利三、杉江広太郎、柳瀬志郎、小柴隆、白井鋭、たちである。

ホステス集めのスカウトとして名を馳せている篝は、女たちからは人望を集めて「女の警察」と呼ばれている。ある夜、篝は自分の店のホステス・京子を引抜こうとしたクラブ「アロン」を訪れた。その店のマダム久代は、彼がバーテンをしていた5年前に将来を約束した相手・久美の姉だった。久美はある日突然、行きずりの中年男と心中をしてしまったが、篝は今でもそれが信じられなかった。その後で、篝の元に情報コンサルタントの早崎が千絵という娘を連れてやってきた。そして千絵は、久美と心中を図った男の妹ということだった。千恵は事件の真相を教えて欲しいということだった。更に、篝は、ホステスの京子や由美子を引き抜こうとしているのは新宿を根城とする阿久根組であることを知る。まもなく、クラブ「アロン」は酒の密輸で警察に挙げられ、阿久根組が「アロン」を買収し、京子は失綜してしまった。篝は、完全に5年前の事件も関係していると判断して、弟分の次郎と共に5年前の事件の真相を探り始めた。しかし、阿久根は悪徳弁護士・藤倉を介して、篝の行動を妨害し、引き抜いた集めた女たちを外国に売り飛ばす手筈を整えていた。その頃、久代は韓国の実業家・崔の雇われマダムとして、新たなクラブを開店した。しかし、藤倉が合法的な範囲での営業妨害を行ったため、客は全く入らなかった。そして、阿久根は、邪魔な存在の崔父娘に対して、久美の心中事件と同じことを行って崔父娘を消そうとした。しかし、長年阿久根を追っていた早崎が、2人を駐車で眠らせて、放火して心中に見せかけるという手口を知って篝に伝えたことで、篝たちが駆けつけた。崔父娘は救出され、阿久根と藤倉は篝と次郎にコテンパにやられ、警察に引き渡された。

前作同様のミステリー・サスペンスという雰囲気で物語が進んで行き、アクションという要素はクライマックスまでオアズケ状態となっているというのは変わらない。また、前作と同様にホステス役の女優陣が華やかであって、これがあるので娯楽作品という体裁を保っている感じがする。ただ、娯楽作品の看板となる絶対的なセールスポイントが無く、サスペンス調の展開にしても、少ない小林旭のアクションにしても、画面に華を添える存在の女優陣にしても、そのいずれもが中途半端に纏まっているのは、実に惜しいところである。(この辺りがDVD化されない理由ですかね...???→かつて、LDでリリースされていただけに、残念である。)

 

↓ソフトが無いので原作と、音楽関係を拾っておきます。

女の警察 (新潮文庫)

  • 作者: 梶山 季之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/11
  • メディア: 文庫

女の警察 ~青江三奈ムーヴィートラックス

女の警察 ~青江三奈ムーヴィートラックス

  • アーティスト: 青江三奈; 佐藤允彦
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2007/11/24
  • メディア: CD


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