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SCRITTI POLITTI『CUPID & PSYCHE 85』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、彼らのアルバムの中では最大のヒットを記録したアルバムである。ポスト・パンク、ニューウェーブ系のバンドとされている彼らであるが、その分類には当てはまらないようなファンキーなサウンドを聴かせているのが本アルバムである。尚、本アルバムは、本国イギリスでは最高位5位もオランダで9位、ニュージーランドで12位、スウェーデンで13位、アメリカで50位を記録している。

収録曲はオリジナルのLPでは全10曲、CDとカセットでは全13曲としてリリースされ、CDは現在でもその13曲収録となっているため、後ろの3曲は(現在でも)「ボーナス・トラック」とは呼ばれていない。収録曲は以下の通りである。『The Word Girl』『Small Talk』『Absolute』『A Little Knowledge』『Don't Work That Hard』『Perfect Way』『Lover To Fall』『Wood Beez』『Hypnotize』『Flesh & Blood』『Absolute (Version)』『Wood Beez (Version)』『Hypnotize (Version)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。1st.シングルの『Wood Beez』はイギリスで10位、ニュージーランドで26位を記録している。尚、アメリカでは1984年にアルバムに先行する形でリリースされた時は特にヒットしなかったが、1986年に再発された時に、BillboardのHOT 100で最高位91位を記録した。2nd.シングルの『Absolute』はイギリスで17位、ニュージーランドで26位を記録、3rd.シングルの『Hypnotize』はイギリスで68位、4th.シングルの『The Word Girl』はイギリスで6位、ニュージーランドで18位を記録、5th.シングルの『Perfect Way』はイギリスで48位、アメリカで11位を記録して、1986年のBillboard年間シングル・チャートでは64位にランクインしている。(この後にアメリカで『Wood Beez』が再発されている。)

お薦め曲としては、ヒット・シングルである『Wood Beez』『Perfect Way』『Absolute』『The Word Girl』、そして『Lover To Fall』をピックアップしておく。

本アルバムは完成度が高く、捨て曲がない充実したものに仕上がっている。サウンドを聴くと'80's中期のものとは思えないファンキーでありながらも密度の高い独特のサウンドを聴かせてくれる。そして現在でも陳腐化していない輝きを感じることが出来る。本アルバムは、確かに'80'sサウンドであるのだが、'80'sという枠の中にはとても収まり切れないスケールの大きさもあるだけに、一度は聴いておきたいアルバムの一つである。

 

Cupid & Psyche 85

Cupid & Psyche 85

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1987/07/06
  • メディア: CD

キューピッド&サイケ’85

キューピッド&サイケ’85

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: CD

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