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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その214) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「ある物」というよりは「ある場所」ということになりますが、「洗面所」がテーマです。(また、シチュエーションという意味合いも高いですけど...)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・23話」、「007」からは「サンダーボール作戦」です。

ケータイ刑事」:「・23話」。「姿なき犯罪者 ~凡才柳沢教授の生活」という物語。「ケータイ刑事」らしい発想の物語で、「被害者と犯人が同一人物」という、普通ではあり得ないことを実現した物語でもある。ということで、アイデアが命ということを知らしめることになった作品でもある。

自然食品研究家の柳沢教授が毒殺されたと言うことで現場に行き、捜査を開始したちゃん。が、殺されたはずの柳沢が突然起き上がった。彼はヨーグルトを食べていたお陰で毒素を分解できる身体になっていたということで助かったのだった。(いきなり、被害者が生きていたという展開となり、この時点で既に普通の物語では無くなっている...)しかし、毒物混入方法は不明であり、被害者の指紋しか発見されなかった。

柳沢は脅迫状が届いていたと言うことを口にして、誰かに命を狙われているらしいことが分かる。で、愛ちゃんと五代さんは柳沢を警護をしながら捜査を進めていく。

突然、柳沢の助けを求める声がして、ちゃんと五代さんは駆けつける。トイレにいた柳沢は、トイレットペーパーに書かれていた「死ね」という文字に恐怖を感じたのだった。更に、柳沢は壁に縛られていたり、ポテチの袋が大量に入った浴室に入れられていたりした。しかし、いずれも犯人らしい人影の存在はなかった。

そんな中、ちゃんはようやく事件の謎に気づいた。で、夜、怪しい人影が柳沢のマンションに現れて、洗面所で怪しげな行動を始めた。手には毒の入った注射器を持っていて、それを何かに入れようとしていたのだった。物音に気づいた五代さんが洗面所に駆けつけた。人影は五代さんに気づき、五代さんを躱すと洗面所から逃げて行った。が、その人影に、ちゃんのストラップが飛んできて捕らえた。(口上を挟んで)人影を取り押さえ、怪しげな仮面を取ったら、それは柳沢本人だった。

ちゃんが説明してくれる。「ジキルとハイドですよ」ということで、柳沢は二重人格者だったのだ。1つの人格は健康食品を愛好する人格で、梅干しやヨーグルトが好物であった。そしてもう一つは健康食品は嫌いでジャンクフードが大好きな人格だった。(柳沢への脅迫状にあった名前は「ジャンクフード仮面」(JFK)であった。)幼いときから厳格な母親に育てられた柳沢は、ポテチなどのジャンクフードを食べさせて貰えず、健康食品ばかりで育った。ポテチが食べたかった彼は母が死んで、ようやく自由にポテチを食べられるということで、ポテチを食べようとしたがどうしても口に入れることが出来なかった。それによってポテチをはじめとするジャンクフードが大好きな人格が生まれ、二重人格になったのだった。

ジャンクフード好きな人格は、自分の存在を分かってくれたことに満足して、「あばよ!」と捨て台詞を言うと消え去った。(柳沢の二重人格は消えた。)

この物語では、「犯人逮捕」ということは無かったが、被害者と犯人が同一人物であるということを「二重人格」ということで実現した物語となった。で、その後愛ちゃんは2つの人格を楽しむように、それぞれの人格が嫌いな梅干しとポテチを手にして、それを交互に柳沢の口に運び、その都度人格が入れ替わる柳沢を玩具にして楽しんでいた。で、柳沢は2つの人格を交互に出していて、実に分かりやすいキャラであった。

尚、犯人側の人格であるジャンクフード仮面は洗面所で罠を仕掛けようとしていたが、それに気づかれたことで脱出しようとしたが、主人公に捕らえられ、結局は自ら去っていくことをした。

007」:「サンダーボール作戦」。1965年のシリーズ第4作であって、初代ボンドの第4作である。シリーズ初期作品は作品が進むにつれて本編の時間も拡大していくのだが、それが続いたのも本作まででした。(第1作から順に、105分、110分、112分、130分でした。尚、次作は117分、その次は140分である。→3代目ボンドの7作だけを捕らえると、次第に時間が拡大している。)まあ、本編を楽しむ上では特に関係ないとはいうものの、ちょっと面白い数字があると言うことです。

スペクターがNATOの原爆を強奪して英米に対して恐喝してきた事件で、ボンドはバハマに入って調査を進めていた。スペクターでその作戦の指揮を執っているラルゴは、部下のクィストを使って接触してきたボンドの周囲を調べさせていた。で、ボンドの泊まっているホテルの部屋に忍び込んだクィストは、ボンドが何処までのことを掴んでいるのかを調べていた。

そんな所にボンドが戻って来た。クィストは洗面室に隠れた。が、ボンドは部屋に仕掛けていた録音装置を再生すると、足音とドアが閉まる音が録音されていたことから何者かが部屋に忍び込んでいたと知る。で、銃を手にして、忍び込んでいる刺客と思われる存在を探る。

洗面室に入ったボンドだったが、一度は見逃した振りをして一旦洗面室から出た。そんな所にドアをノックする音がした。で、ボンドは警戒してドアを開けた。すると親友で一緒に調査をしているCIAのフィリックスがいた。が、ボンドはいきなりフィリックスの腹を殴りつけ、フィリックスを部屋の中に入れ、再び銃を構えて洗面室に入った。そして洗面室からシャワー室の様子を見ると、蛇口を捻って熱湯を出した。

すると男の悲鳴がした。それがクィストだった。ボンドはクィストを捕らえたが、「雑魚」と言って相手にしなかった。フィリックスにさっきのことを詫びると、「ボスに伝えろ」と言い、「雑魚は返す」と言って部屋から追い出したのだった。

クィストはその足でラルゴの屋敷に向かった。そして報告しに来たと言うが、怯えていた。その様子からクィストは失敗したことと悟ったラルゴは、クィストを羽交い締めにさせて問う。が、「何も見つけられなかった」と答えたクィスト。で、ラルゴはクィストがボンドにあしらわれてほっぽり出されたと悟った。で、「失敗した者には死を」という起きてで、クィストを人食い鮫の射るプールに叩き落とした。人食い鮫はあっという間にクィストを襲い、プールは赤く染まった。

ボンドのホテルの部屋に潜入したが、ボンドが戻って来たことで逃げ場のない袋小路となる方向に隠れたという浅はかな行動を取っており、単なる下っ端のチンピラであって雑魚でしかないということを感じさせるキャラでもある。ラルゴはそのことを分かっていて、クィストに対しては愛人の尾行をさせるなど、さほど重要ではない汚い仕事をさせていたが、落ち着きのない態度といい、その程度のことしかさせて貰えないということから、如何にも小心者の小物という分かりやすいキャラでした。

共通点は、洗面所で何かを企んだ人物がその企みを行おうとしていたことその場で発見されてしまうこと、そして主人公によって追い出されているということである。また、その人物のキャラクターは共通点はないものの実に分かりやすいキャラクターであったと言うこと、そして主人公(銭形/ボンド)に遊ばれたということも共通している。

一方、相違点は「ケータイ刑事」では自らの意思で去っていくことを決めているが、「007」ではボンドによってあしらわれて追い返されたということ、「ケータイ刑事」ではその後去っていって消えたが、その後の人格がどうなったのかは不明であるが、「007」はボスの下に逃げ帰り、殺されているという違いがある。また主人公に遊ばれているという共通点があるものの、「ケータイ刑事」では文字通り玩具にされての遊ばれ方であるが、「007」では雑魚扱いされて弄ばれたという遊ばれ方だったという違いもある。(「ケータイ刑事」では人物的にはある程度の大物であったが、「007」は小物のチンピラに過ぎなかったというキャラの違いを彷彿させていて、キャラを上手く描いていました。)

次回はも今回と同様に「ある物」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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