ケータイ刑事銭形零18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第18話(2nd.5話)「富豪刑事もビックリ!勝手にコラボレーション ~刑事まつり殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回限りとなります。で、今回はこの物語で鍵となったものが「アンパン」であったが、それに関する事柄から「粒あん」について、「こしあん」について、「小豆」について、そして「鑑識メモ」で柴田さんが口にした「小まめ」についてと「食物繊維」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/30付です。)
「粒あん」:小豆や白小豆、白インゲン、うずら豆などの豆類(主なものは小豆)を茹で、それに砂糖補混ぜて煮詰め、それを練って作る「餡」の一つであって、材料となる豆を粒のまま皮を取らずに作った餡のことである。豆を潰していないため、柔らかくなった豆(小豆)の粒が餡の中に入っている。
饅頭の中に入れられたり、アンパンに用いられる。また、その他にも色んな形で利用されている餡である。(「小倉トースト」は小倉あんが使われるが、中には粒あんをトーストに乗せていることも少なからずある。)尚、「小倉あん」と呼ばれる餡の中に粒状の(煮た)小豆が入っているが、これは「粒あん」ではなく、「こしあん」または「ねりあん」の中に、大納言や赤小豆などの蜜煮の粒を混ぜた餡であって、「粒あん」とは別物である。
英語では「餡」のことを「Sweet Bean Paste」と言うが、最近の日本食ブームで日本語をローマ字にした言い方が一般的に行われるようになり、最近は「Tsubuan」と言われる。(他の言語も同様である。)尚、中国語では「小粒豆餡兒」と言う。
「こしあん」:漢字では「漉し餡」と記す。小豆や白小豆、白インゲン、うずら豆などの豆類(主なものは小豆)を茹で、それに砂糖補混ぜて煮詰め、それを練って作る「餡」の一つであって、材料となる豆を茹でた後に潰して作った餡のことである。豆を潰しているため、基本的に餡はペースト状のものだけとなっている。
そのままアンパンに使われたり、饅頭や団子に入れられるが、ペースト状の餡であるため、これに煮た豆を加えて使用されるということもある。
英語では「餡」のことを「Sweet Bean Paste」と言うが、最近の日本食ブームで日本語をローマ字にした言い方が一般的に行われるようになり、最近は「Koshian」と言われる。(他の言語も同様である。)尚、中国語では「豆沙餡兒」と言う。
「小豆」:「あずき」と読む。マメ科の一年生の作物である。原産地は東アジア(中国)である。成長すると30~50cm程度まで成長する。葉は3つの小さな葉からなり、花は黄色の蝶形花を夏につける。また、さやは細長い円筒形であって、10cm程度になる。その中に3~10個程度の種子が出来る。種子は赤褐色であって、栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富であり、他の豆と比べると脂肪分が少ないことで知られている。そのため食用として古くから(日本での利用は縄文時代にまで遡る。)広く利用されている。(色から慶事の際の赤飯の材料となったり、餡を作るのに利用されることが多く、和菓子には書かすことの出来ない材料の一つである。)また、皮にはアントシアニンが含まれていることから注目されている。また、食用以外では、枕の詰め物としたり、お手玉や敷物の中に入れる、でんでん太鼓を作るのに利用されている。
また、小豆にはサポニンが含まれていて、これが利尿作用を持っている。また、むくみ、二日酔いにも効果的である。
栽培する場合は、春から初夏に種を蒔き、夏から秋に収穫期を迎えることになる。収穫期が秋であることから、俳句の世界では秋の季語である。
英語では「Adzuki Bean」または「Small Bean」、ドイツ語では「Adzuki-Bohne」、フランス語では「Fève Adzuki」、イタリア語では「Fagiolo di Adzuki」、スペイン語では「Frijol de Adzuki」、ポルトガル語では「Feijão de Adzuki」、中国語では「小豆」と言う。
「小まめ」:ちょこちょことして、身体を動かして使うさまのこと、まめまめしいことをいう。
また、「小豆」の誤読で最も多いものとしてしられている。(この物語でも柴田さんが誤読していました。)そのため「小豆(あずき)」は中学校の入試問題では出題頻度の高い問題の一つとして知られている。
英語では「Diligently」、ドイツ語では「Fleißig」、フランス語では「Diligemment」、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Diligentemente」、中国語では「勤勉」と言う。
「食物繊維」:人間の消化酵素では消化されない組織である。食物の中に含まれている難消化性成分の総称でもある。大別すると、セルロースなどの不溶性のもの、ペクチンなどの水溶性のもの、人工甘味料などの多糖類の炭水化物などがある。また、これらの物質は以前は「消化されないので食べても意味がないもの」とされていた。しかし、1960年代に、食物繊維は大腸癌のリスクを低下させるという報告が行われ、'70年代には食物繊維が無いと、腸内での疾患リスクが上るという研究報告が行われ、更に便通改善、肥満防止、直腸癌の防止に効果があるということが分かった。すると、今までは「食物のかす」とされていたものが掌を返すように役立つ食物とされた。そして現在では栄養素の一つと見なされて、必要摂取量が定められるようになった。(1日に20~25gが必要摂取量とされている。)そのため「野菜を食べましょう」といわれているが、これは野菜には食物繊維をはじめとする必要栄養素が豊富に含まれているためである。しかし、食物繊維だけに着目すると、野菜よりも全粒穀物、豆類の方がより多くの食物繊維が含まれている。(大豆、胡麻、オートミールは非常に豊富である。)
尚、最近はカロリーゼロという人工甘味料があるが、それらは体内で消化吸収されないため、カロリーがゼロなのである。これらは分子構造の大きな多糖類であって、口では吸収されないので甘味を感じるが、消化されないので分解されず、腸でも吸収されないので、そのまま体外に排出されることになる。則ち、食物繊維が役立たないものとされていた時代の考えにピッタリとはまる物質ということになる。
英語では「Dietary Fiber」、ドイツ語では「Diätgemäße Faser」、フランス語では「Fibre Diététique」、イタリア語では「Fibra Dietetica」、スペイン語では「Fibra Dietética」、ポルトガル語では「Fibra Dietética」、中国語では「食物纖維」と言う。
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