ケータイ刑事銭形零19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は2nd.6話(通算では19話)の「演技が出来ずして演出が出来るか! ~連続監督殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から、「演技」について、「演出」について、「連続」について、「監督」について記します。尚、「連続」は「零・13話[裏ネタ編]PART 2」で、「監督」は「泪・31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 10」と「結・2話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースとして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/3付です。)
「演技」:観客(間接的な場合、則ち映画やテレビなども含む)の前で、芝居、曲芸、歌舞、音曲などの技芸を演じて見せること、またはその技のことをいう。これによってしている人に何らかの表現を行うことになる。
「観客の前で」ということになるため、体操、新体操、フィギュアスケート、シンクロなどのスポーツであっても「演技」と呼ばれる。
それ以外では、如何にも本当らしく振る舞うこと、という意味でも使われる。この場合は悪意の有無という違いはあるが、相手を騙すという意図が根底にあるのが普通である。(「ケータイ刑事」では泪ちゃんの得意技の「嘘泣き」が、この典型的な例ということになる。)
尚、特に芝居(舞台、映画、テレビを含む)の場合には、この技量は重要ということになる。(特に主役は...)
英語では「Performance」、ドイツ語では「Aufführung」、フランス語では「Performance」、イタリア語では「Spettacolo」、スペイン語では「Actuación」、ポルトガル語では「Desempenho」、中国語では「表演」と言う。
「演出」:表現物に於いて、それがより効果的に見せるために行われる効果や創意工夫のこと、またはその役割を行う人のことを言う。
特に、芝居(舞台、映画、テレビ)では、脚本に従って作品が作られるが、そこで描いていることをより効果的に見せたり、作品にメリハリを付けたり、メッセージを強調したりするために行われるものである。また、これは俳優に対する演技指導だけでなく、舞台装置、照明、音楽、音響効果、効果音なども含まれて、それらを総合して行われる。
当然のことながら、芝居以外のものでも効果的に見せるための演出は行われている。特にテレビのバラエティ番組やドキュメンタリー番組では、演出が過剰に成りすぎて問題となる場合もある。(ドキュメンタリーでも何らかの演出が入っている。ちょっとしたことであれば問題にならないが、時には「やらせ」と判断される場合もある。→その匙加減は難しいが、基本的にドキュメンタリーでは、撮影時は演出を行わず、編集時に工夫して、効果音を含む音楽の利用などの演出に留めておくべきである。)
尚、テレビ番組の場合、ニュースや天気予報のような報道番組であっても演出は必ず入っている。(演技的な要素は無いが、発声の際に何らかの演出が行われるものである。(読みの抑揚もその一つである。)また、天気予報の場合はバックに音楽が流れることがあるが、ひれも演出の一つということになる。)
また、これを担当する人のことを、映画の場合は「監督」と呼ぶのが一般的であるが、テレビドラマの場合は「ディレクター」または「テレビ監督」と言うが、「演出」とクレジットされることも多々ある。また、舞台の場合は「舞台監督」または「舞台演出」と呼ばれることが多い。→名称は異なるが、統括的には「演出家」または「監督」と呼ばれている。
英語では「Direction」、ドイツ語では「Richtung」、フランス語では「Direction」、イタリア語では「Direzione」、スペイン語では「Dirección」、ポルトガル語では「Direção」、中国語では「演出」と言う。
「連続」:物事が連なっていること、続いていること、連なって続くこと、切れずに繋がっていることを言う。また、数学の世界では、関数の連続という概念が定義されていて、関数f(x)に於いて、x→a極限値が存在し、かつその極限値がf(a)と等しい場合、f(x)はaで連続である、というが、関数の世界では重要な事柄の一つとなっている。
簡単に言うと、「切れずに繋がっていること」ということになるが、テレビ番組の場合は時間的にずっと続いているものでなくても、毎週、若しくは毎日(ウイークデーのみというものも含む)決まった時間に放送される番組のことを連続番組と言う。(特にドラマの場合は1回きりのものと区別して「連続ドラマ」と言う。)
この物語では「連続殺人」ということで「連続」と言う言葉が出てきているが、これは一件ではなく、複数の「殺人」という行為が続いているためであって、事件が一件で終わっていなくて続いている、という意味での「連続」である。
英語では「Continuousness」、ドイツ語では「Fortsetzung」、フランス語では「Continuation」、イタリア語では「Continuazione」、スペイン語では「Continuación」、ポルトガル語では「Continuação」、中国語では「連續」と言う。
「監督」:人の上に立って、全体に目を配って指図をしたり、総まとめを行ったり、取り締まったりする行為のこと、またはそれを行う人や組織のことをいう。また、初期キリスト教に於いては、高位の聖職者のことを指していた。(これは「Bishop」の和訳の役職のことである。後のプロテスタント教会では、聖職者や司教に該当する。)一般的には前者のことを指していて、様々な所に「監督」は存在している。尚、「監督不行届」と言うのは、十分に目を配ることが出来なかったことを指しているが、この言い方では人ではない意味としての「監督」の典型的な使用例である。
行為としての「監督」は「監視する」という意味合いが強く、その中で問題があれば指示を出して改善させるということを行う。(政府が「行政指導」として出すのは、監督していて問題が生じたことで改善のために出すものである。)
一報、人、股は管理組織の役職としての監督は、ある程度の人数がいる集団には必ず存在することになる。(名称は「監督」意外の場合もある。)特にスポーツの世界では、団体競技のチームに於いて、チーム作りを行い、試合では作戦を考え、選手起用や指示を出す人がいて、これを「監督」と呼んでいる。(早い話、チームの責任者ということになる。)→プロ野球やサッカーでは、チームの成績が良くないと、その責任を取らされて、よく首を切られていることからも、チームの責任を背負っているということが分かる。但し、この役割を担っていても、競技によっては「監督」とは呼ばずにそれ以外の呼び方を採用している競技もある。(例えば「ヘッドコーチ」「マネージャー」など)
また、工事現場てせは、現場監督と呼ばれる人がいて、作業現場において、正しく作業が行われているか、安全に作業をしているか、などを含めて現場の責任者がいる。
映画や演劇の世界では、作品の方向性を示し、演出を行ったりする責任者として監督がいる。作品をまとめ上げる責任を負っているが、企画を立てたり、資金を集めたり、渉外的な交渉を行ったりするのはプロデューサ(製作者)であって、監督ではないが、中にはプロデューサと監督を同一人物が兼務することもある。
行政に於いては、指導を行ったり、見張ったり、取り締まりを行う役所があって、これを「監督官庁」と呼んでいる。一般的には政府機関や各省庁がこれに該当する。
学生であれば、身近な「監督」としては、試験の時に、試験会場を取り仕切り、不正行為が行われていないかを監視する「試験監督」ということになるのでしょうか...
「監督」と言っても、色んな監督がいることから、日本語ではこれらを全て「監督」と言っているが、英語ではそれぞれ別の言葉で呼ばれていて、「Administration」「Supervision」「Custody」が「監督をすること」の意味であり、「Supervisor」「Manager」「Director」「Proctor」「Invigilator」「Head Coach」「Boss」などは監督を行う人を指している。また、ドイツ語では「Aufsicht」、フランス語では「Surveillance」、イタリア語では「Soprintendenza」、スペイン語では「Vigilancia」、ポルトガル語では「Supervisão」、中国語では「監督」と言う。
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