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「快傑黒頭巾」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1953年11月に公開された、シリーズ第1作について記します。尚、本作とシリーズ第7作は同名タイトルであるが、内容的には別である。また、白黒とカラーという違いもある。

シリーズ第1作快傑黒頭巾
作品データを記しておくと、1953年の東映京都の作品で、91分の白黒作品である。原作は高垣眸、監督は河野寿一、脚本は小川正、撮影は三木滋人、美術は桂長四郎、音楽は高橋半である。そして出演は、大友柳太朗、喜多川千鶴、田代百合子、薄田研二、岡譲二、小崎正彦、香川良介、朝雲照代、和歌林三津江、神田隆、山室耕、吉田義夫、岸田一夫、山口勇、高松錦之助、たちである。

幕末の江戸。江戸城の抜穴を記した地図について、キリシタン牢に捕えられている山鹿士行のみが謎を知っているという。倒幕派の黒頭巾はその地図を狙っていたが、討幕派を追っている浪士目付青江下野や新徴組が激しい争奪戦を繰り広げていた。天文長屋に住む軽業芸人の三葉と珠三郎の姉弟は、山鹿士行の子供であったが、軽業の親方に身を隠していた勤皇の士・大槻東橘からその地図を預かったことから、追われる身となってしまう。そんな所を黒頭巾が助けた。で、三葉は長屋に住むヘボ易者・天命堂の進言で青江の邸に上ることになる。一方、青江は三葉を囮にして珠三郎を捕らえることを考えていたが、黒頭巾がそれを潰した。また三葉は、青江と新徴組・清川の密議を耳にしているところを発見され、折檻されるが、股も黒頭巾が救い、新撰組に捕らえられていたお富や珠三郎たちも救出して逃げていった。三葉は山鹿士行がさそり館に移されたことを語り、黒頭巾は地図の謎を解いて、珠三郎と共に江戸城の抜穴を通って城中に忍び込んだ。途中で赤鬼一味に尾行されているのに気づくと、地下道を爆破して追跡を断ち、さそり館に辿り着く。そして青江下野と対決して倒した。新撰組が駆けつけたが、地雷火を放った黒頭巾はさそり館と共に敵を壊滅させた。そして無事に山鹿士行を救出し、三葉、珠三郎との親子対面の時、黒頭巾は頭巾を脱いだ。その顔は長屋のヘボ易者の天命堂であり、しかね彼は三葉、珠三郎の実の兄だった...

娯楽作品としたら、見せ場もしっかりとあり、主人公と敵との(地図を巡っての)争奪戦もあって、ツボをしっかりと抑えた作品になっている。まあ、アクションの方も、チャンバラという派手な所をしっかりと見せていて、十分堪能出来る。娯楽作品としては十分すぎる出来であって、人気が出るのも当然といった作品に仕上がっている。

 

↓本作のソフトが無いので原作小説を拾っておきます。

快傑黒頭巾 (少年少女希望図書館)

  • 作者: 高垣 眸
  • 出版社/メーカー: 第三文明社
  • 発売日: 1989/12
  • メディア: 単行本


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