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「快傑黒頭巾」(その3) [映画(邦画)]

今回は唯一の1954年に製作された作品であるシリーズ第2作についてです。劇場公開になったのは1954年9月のことでした。また、シリーズ全9作の中で本作のみが原作が加藤泰になっている。

シリーズ第2作快傑まぼろし頭巾
作品データを記しておくと、1954年の東映京都の作品で、88分の白黒作品である。原作は加藤泰、監督は佐々木康、脚本は西条照太郎、撮影は三木滋人、美術は鈴木孝俊、音楽は高橋半である。そして出演は、大友柳太朗、小島洋々、千原しのぶ、本松一成、三浦光子、永田靖、立松晃、アベーラ・オラチオ、加賀邦男、山口勇、星十郎、澤村國太郎、田中敬介、高松錦之助、飯田覚三、堀正夫、津村礼司、大谷日出夫、団徳麿、大丸巖、八汐路恵子、白谷いづみ、浅野光男、たちである。

鳥羽伏見の戦いに敗れた幕府は、起死回生の策として、伊豆山中に住む科学者香川春山が発明した強力火薬を手に入れるために動き出す。そして春山を江戸城に呼び出した。しかし春山は、薩摩藩との間の密約があるため、火薬の製法を決して語らなかった。これに幕府は怒り、お抱えの武器商人であるウィルスンの館に監禁した。一方、薩摩藩の益満と伊牟田は伊豆の春山の元にやってきたが、春山は既にいなかった。また、「黒頭巾」と名乗る神出鬼没の男は、春山の娘・雪江と弟子・勘太に製法図を持たせて逃がし、自らはウィルスンの館に忍込む。が、雪江と勘太は捕らわれていた。2人を救出し、製法図を奪い返し、2人を逃がしたが、横浜で勘太は主税一味に追われて再び捕まってしまう。製法図を元にして幕府は火薬の製造を始めた。そんな中、ウィルスンの妾・お新は、春山が長崎で芸者に生ませた娘ということが分かり、母を捨てられた復讐のために春江と勘太を人買いに渡したお新は、黒頭巾にそのことを責められて、白状した。で、黒頭巾は2人の救出に向かう。2人を救出し、戻って来た黒頭巾は、春山を救出したお新を助け、更に薩摩藩からの火星も到着し、ウィルスンと主税は倒された。しかし、幕府軍も追っ手の数を増やし、流石の黒頭巾たちも窮地に追い込まれた、しかし、討幕軍の先遣隊がようやく到着し、形勢逆転となり、春山の火薬は薩摩の手に渡った。官軍となった薩摩軍には、黒頭巾を脱いだ薩摩藩士・村木弦之介もいた。

タイトルは「まぼろし頭巾」ということになっているため、「快傑黒頭巾」とは別の作品と感じられるが、内容としては完全に「快傑黒頭巾」である。(原作者が高垣眸ではないため、別の名前を使っていると思えばよい。)ということで、タイトルの違いを気にすることなく、シリーズの一つという位置づけで、娯楽作品として楽しむことが出来る作品である。

 

本作もソフトがないので、シリーズの他の作品を拾っておきます。

快傑黒頭巾 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

御存じ快傑黒頭巾 危機一発 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

御存じ快傑黒頭巾(第2話)新選組追撃 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

御存じ 快傑黒頭巾 マグナの瞳 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

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