ロス・インディオス 『ゴールデン☆ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2004年にリリースされた彼らのベスト盤である。「ゴールデン☆ベスト」シリーズは、内容の方も非常に充実していて、CDの規格を出来るだけ利用したお得感のあるベスト盤のシリーズであるが、本ベスト盤もそのシリーズの名前に恥じない充実した内容になっている。
彼らは1962年に結成し、それ以来、メンバー・チェンジはあるものの、半世紀近くも活動を続けている超ベテラン・グループである。日本にラテンのメロディを広く知らしめるようになったのは、彼らの力でもある。また、女性シンガーとのデュエットによるヒット曲もあって、それなりにヒット曲があることでも知られている。
収録曲は以下の全19曲である。『コモエスタ赤坂』『知りすぎたのね』『淋しくないかい~夜の銀狐』『別れても好きな人』『それぞれの原宿』『うそよ今夜も』『今夜だけは』『最後の楽園』『恋の青山、原宿、六本木~ゆらり待夢』『男と女のラブゲーム』『GINZA伝説』『喧嘩のあとは』『予感』『Destiny』『さよならの向こうで』『ふるさと忘れな草』『別れても好きな人(男性ボーカルバージョン)』『コモエスタ赤坂~知りすぎたのね・メドレー』『それぞれの原宿~別れても好きな人・メドレー』。
彼らの代表曲で幕を開けるという、ベスト盤らしい構成で始まり、終わりの2曲はメドレーに鳴っているというのもベスト盤に対するサービスになっていて、「ゴールデン☆ベスト」シリーズらしいサービス精神に満ちた構成になっているのも嬉しい所である。(中にはタイトルが詐欺のようなベスト盤もあるだけに、本シリーズが高く評価されているのも納得できるところである。)
彼らというとラテンのメロディと言うのが看板であるが、もう一つの顔であるデュエット歌謡曲の方もツボを抑えた選曲がされている。(ただ、夏にピッタリのラテンのメロディと、年中いつでもという歌謡曲とでは、分けて欲しいという所もありますが...)
内容の充実したベスト盤ということで、彼らを知るにはピッタリというものであるが、異なるジャンルの曲が収録されている本ベスト盤のようなものでは、目的としていなかった方の曲を耳にして、そこから色々と聞いていく足場にすることも出来るだけに、ベスト盤として以外でも価値のある本アルバムと言うことになる。ということで、耳を傾けてみるのも宜しいかと...
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