ケータイ刑事銭形零23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第23話(2nd.10話)「ケータイ刑事百回記念特別企画・ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件(後編)」の「裏ネタ編」の3回目の増補となる今回は、零ちゃんがこうなったということから「絶体絶命」について、信長に対してこれをと言ったことから「天罰」について、「光」について、「闇」について、零ちゃんはこれを利用していたことから「日食」についてそしてそれはこれだったことから、「皆既日食」について記します。尚、「絶体絶命」は「泪・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 8」で、「天罰」は「雷・13話[裏ネタ編]PART 4」で、「日食」は「零・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/1付です。)
「絶体絶命」:体も命も極まるほどの、どうしても逃れることの出来ない困難な状況、立場にあること、追いつめられた状況のこと、のっぴきならない状況のことを言う。
また、この四字熟語は誤記が非常に多い言葉としても知られている。よくある誤りは「絶対絶命」という誤った表記である。これは、「体」も「命」も追いつめられた状況ということで、正に窮地に追い込まれているという意味であるため、「絶対」という表記をすると、言葉の意味を理解していないということになる。そういうこともあって、この四字熟語は中学の入試問題でも出題されることが多い問題として知られている。→最近では、パソコンの日本語入力で誤りなく変換できるだけに、手書きした場合に「ぜったい」となると「絶対」ということが多いということもあって、誤用が相変わらず多い。
英語では「Desperate」または「Desperate Situation」、ドイツ語では「Verzweifelte Situation」、フランス語では「Situation Désespérée」、イタリア語では「Situazione Disperata」、スペイン語では「Situación Desesperada」、ポルトガル語では「Situação Desesperada」、中国語では「窮途末路」と言う。
「天罰」:天が下した罰のことである。とは言っても、天が手を下すのではなく、悪い行いをしているといずれその報いとして悪いことが起こることを指している。(別の言い方をすると、自然にやってくる悪事に対する報いのことである。)
これは宗教的な考えが根底にあるものである。規則を破ったり規律を乱す行為を人知れず行っていても、神仏はそれを見ていて、必ずその報いを受けることから、見えない力、すなわち神様が与えた罰と考えられた。尚、これは宗教の差異に関係なく、どの宗教でも神様(仏様)は悪い行いに対しては罰を与えるという共通した考えがある。よって、程度の差はあっても、いかなる宗教にも「天罰」と呼ばれる概念は存在している。
尚、現代では宗教を全く信じていないという無宗教の人も増えているが、そういう人に対しても起こることであって、例え無宗教という人でも、その際には「天罰」という言葉を口にしていて、「神様が...」ということを口にしているものである。→こういうことも、都合が悪くなったら「神仏」に頼ったり、そのせいにするというのは...
尚、英語では「Visitation」と言うが、「Judgment」や「Nemesis(Nemesises)」「Retribution」という単語にも「天罰」という意味がある。また、ドイツ語では「Nemesis」、フランス語では「Némésis」、スペイン語では「Némesis」、中国語では「天罰」と言う。
また、この言葉を用いた四字熟語としては、「天罰覿面(てんばつてきめん)」と言う言葉があるが、これは難読熟語としても知られている。→天罰が下らないように、この熟語(の読み方、漢字)は覚えておきましょう。
「光」:目に感じる明るさ、視覚を起こさせる物理的な要因となるもののことである。また、宗教の世界では、殆どの宗教に於いて神を象徴するものになっている。哲学の世界でも考察対象となっている。物理学の世界では電磁波の一つとして、及び粒子として量子力学で説明され、研究対象になっているものでもある。
それ以外では、光栄、名誉、威光などを持つものとして、または希望、高名という明るいぞみを象徴するものとして、それぞれを現す象徴的なものにもなっている。
更に、「光沢」「つや」「風光」「景色」という意味もある。(古語では「光ること」「輝き」という意味を持っていて、それらから受け継がれている。)
特に断りなしに「光」と言うと、目に見える可視光線のことを指す。(狭義の「光」ということでは「可視光線」と同義と言うことが出来る。)
この物語では、普通の意味での「光」ということになるが、太陽光線のこと、及び、天下統一を目指している信長に対する「栄光」と言う意味も兼ねていると考えることが出来る。(本家四姉妹の時は、こういうように奥深い意味を持たせていたことが多々あったのですがね...)
英語では「Light」、ドイツ語では「Licht」、フランス語では「Lumière」、イタリア語では「Luce」、スペイン語、ポルトガル語では「Luz」、中国語では「光」と言う。
「闇」:光が無くて暗いこと、そのような場所、そのような時のことを言う。単に「闇」と言うだけでなく、「暗闇」と言う場合や「真っ暗闇」と言う場合もある。尚、「闇」という環境下では、光が全く無いため、その場所では何も見えないことになる。
更に、そこから派生した意味として、「人目に付かない場所」「人の知らない場所」という意味が生まれている。また、「暗い」という意味から、疚しく非道徳的なこと、理非のわきまえがないこと、という悪意のある物事を指す言葉も生まれている。これは、「暗闇(闇)」というのは「災い」を暗示する言葉として認識されているためである。更にこれは、「闇社会」「闇金融」などというような言葉が示しているように、非道徳的な物事を示す言葉になっているが、そういうものを指す場合は接頭語になっている。
宗教の世界では、様々な宗教で「光」(「善」や「生」ということを象徴している。)と対極にあるものとして位置づけられていて、「悪」や「死」を象徴するものとされている。特に「闇」と言う場合は「光と闇」として捕らえられていて、重要なものとされている。
この物語では「光のない場所」という意味で使っていて、日食が起こることが分かっていたとはいうものの、光を奪って暗くしてしまうということからは、本来の意味そのままである。
尚、「ケータイ刑事」では、本家四姉妹が暗所恐怖症ということで、闇の中では弱みを見せていましたね。
尚、英語では「Dark」または「Darkness」と言い、ドイツ語では「Dunkelheit」、フランス語では「Obscurité」、イタリア語では「Oscurità」、スペイン語では「Oscuridad」、ポルトガル語では「Escuridão」、中国語では「黑暗」と言う。
「日食」:この現象は、太陽の一部、または全体が月によって隠されることによって太陽光線が遮られて起こる天文現象のことである。太陽の一部が隠れるものを「部分日食」、全て隠れるものを「皆既日食」と言う。また、太陽が月の周りに環状に残る場合を「金環食」と言い、皆既日食と金環食の間を行くような場合で、太陽の一ヶ所だけが輝く時を「ダイヤモンドリング」と言う。(皆既日食の場合、完全に太陽が隠れる直前と直後に、これは必ず起こる。)
尚、皆既日食と金環食の両方が起こるのは、地球の公転軌道も月の地球周回軌道も、どちらもが楕円軌道であるため、太陽、月、地球の順番に一直線に並んでも、太陽、及び月の視直径は常に変化するため、太陽の視直径が月の視直径よりも小さい場合は皆既日食となり、逆の場合は金環食になる。
太陽、月、地球の位置関係によって起こる現象であるため、有史以前から頻繁に発生している現象である。が、天文学が発達していない当時は、その発生原理が分からないこともあって、神の怒りと信じられていた。(月食も同様である。)古代の王侯貴族は、日食は神の怒りであるため、悪いこと、不吉なこととされていたため、日食を恐れていた。このことを考えると、信長が太陽が隠れたことを恐れるのも当然のことである。
また、日本神話に出てくる天照大神の天の岩戸の神話も、実は皆既日食だという説がある。(但し、年代と日食が特定できないため、現時点ではあくまでも「説」であって、確定してはいないですが...)
現在では、太陽、地球、月の軌道が完全に分かっているので、日食がいつ、どこで観測できるのかは計算で求められる。
近いうちに起こる日食として日本で観測できるものは、2012/5/21に金環食がかなり広範囲で観測出来る。また、皆既日食としては、2012/11/14にオーストラリア北部からニュージーランドを経て、太平洋で観測出来る。
英語では「Solar Eclipse」、ドイツ語では「Solare Finsternis」、フランス語では「Éclipse Solaire」、イタリア語では「Eclisse Solare」、スペイン語では「Eclipse Solar」、ポルトガル語では「Eclipse Solar」、中国語では「日食」と言う。
「皆既日食」:日食の中でも、太陽全体が月に覆われるため、太陽が完全に隠れる日食のことを言う。太陽、月、地球の位置関係で日食は起こるが、皆既日食は日食の中でも数回に1回程度である。また、皆既日食となる日食が起こる場合でも、地球上の全ての地点で観測出来る訳ではなく、帯状に分布する細長い地域に限られる。(当然、海上でしか皆既日食にならないというような場合もある。)
英語では「Total Eclipse of the Sun」、ドイツ語では「Totale Finsternis der Sonne」、フランス語では「Éclipse Totale du Soleil」、イタリア語では「Eclisse Totale del Sole」、スペイン語では「Eclipse Total del Sol」、ポルトガル語では「Eclipse Total do Sol」、中国語では「全食日食」と言う。
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