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「ALLIGATOR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年のアメリカ映画「アリゲーター」である。日本での劇場公開は1981年4月であった。'70'sにはパニック映画が一つのジャンルとして確立することになり、アニマル・パニック映画というジャンルが色々と制作されることになった。(「ジョーズ」がその代表的な1本である。)本作はそのアニマル・パニックの1本である。また、本作は、「ペットが捨てられる」というニュースが流れると、こういうこともあり得るのでは?というように感じさせる恐怖がある作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は91分、原案はジョン・セイルズとフランク・レイ・ペリリの2人、監督はルイス・ティーグ、脚本はジョン・セイルズ、撮影はジョセフ・マンジーン、特殊メイクはロバート・ショート、音楽はクレイグ・ハンドリーである。そして出演は、ロバート・フォスター、ロビン・ライカー、ディーン・ジャガー、ヘンリー・シルヴァ、マイケル・ヴィンセント・ガッツォー、スー・リオン、エンジェル・トンプキンス、シドニー・ラシック、ジャック・カーター、ペリー・ラング、バート・ブレイヴァーマン、ロイス・D・アップルゲイト、たちである。

少女・マリサは爬虫類のペットを飼っていて、大変可愛がっていた。が、ある日、父がそれを誤ってトイレに流してしまった。それから12年後、アメリカ中西部の小さな町で恐ろしいバラバラ事件が発生した。死体は何者かに喰いちぎられたようであり、のしたいが地下溝で発見された。警察が動き出し、腕利き警部デイビッドをはじめ、大々的な捜査が行われることになる。そんな中、レポーターが撮影中に襲われた。そして、その時撮影されたフィルムから、下水溝に何者かがいるとして、下水溝の一掃作戦が展開されることになった。そして、今では爬虫類学者となって、美しく成長していたマリサに協力が求められた。作戦が開始され、遂にその怪物が姿を現した。体長は15m、体重は900キロにも達する巨大なアリゲーターだった。しかもそれは12年前にトイレに流されたマリサが買っていたペットが成長した姿であった。市の顔役であるスレイドは、その怪物を利用しようと考えて、デイビッドを無視した無謀な作戦で捕えることを考えて、警察に圧力を掛けてデイビッドを警察組織から外した。が、怪物はスレイドのガーデン・パーティの会場に姿を現し、大暴れをする。そしてスレイドは怪物に襲われた。一方、マリサと共に捜査を続けていたデイビッドは、再び下水溝にもぐって、時限爆破装置を仕掛けることにした。目論見通り、下水溝に戻って来た怪物を待っていたかのように時限爆弾はゼロを刻み、爆発し、怪物は散った。

B級のノリの作品であるが、アイデアはなかなかのものであって、本作に登場した大きさまでは成長しなくても、これに近いようなことが起こりうるのでは?と思えてしまう所が本作の怖いところである。また、怪物を巡っては、それを利用しようとする者がいるというのも、現状社会を上手く描いていると言うことが出来る。

このジャンルの作品では、やはり「ジョーズ」が金字塔であって、それには及ばないものの、このジャンルの作品としたらなかなか良くできている作品であって、隠れた傑作と言って良い作品である。ということで、見ておいても損のない作品である。

 

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