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ケータイ刑事銭形海9話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形海」の第9話「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件・捜査編」の裏ネタ編・増補は今回限りとなります。で、今回名前が出てきた鯨井唐十郎の元ネタである「唐十郎」について、ドラマとしての名前が出てきた「怪談新耳袋」について、そこで使われたものということから「小道具」について、「人形」について、そして新たな鍵となった「ボタン」について記します。尚、「唐十郎」は「・8話[裏ネタ編]」で、「怪談新耳袋」は「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 5」で、「小道具」は「・8話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/6/1付です。

唐十郎」:「から・じゅうろう」。1940年生まれ。俳優、劇作家、演出家、小説家の肩書きを持っている。1963年に劇団・シチュエーションの会の旗揚げに参加する。(翌年に「状況劇場」に名称を変更している。)紅テントが有名であるが、芝居の資金と紅テントの資金を調達しながら活動を続けていき、1967年8月の新宿・花園神社境内での公演「腰巻お仙 -義理人情いろはにほへと篇」が話題を呼んで、状況劇場の活動の方向性が確立することになり、以後、花園神社境内での紅テントの公演を続けていく。しかし、後の上演作品で公序良俗に反するとして、地元商店連合会などから排斥運動が起こって、1968年6月以降は花園神社境内の使用禁止が通告され、花園神社での上演は終了した。そして、1969年の新宿西口事件(東京都の中止命令を無視して新宿西口公園でゲリラ的に紅テントを建て、機動隊に囲まれながら「腰巻お仙・振袖火事の巻」を最後まで上演した。終了後、都市公園法違反容疑で現行犯逮捕されたため「事件」として扱われている。)以後、マスコミに時々取り上げられるようになり、アングラ演劇の旗手として、寺山修司(天井桟敷)、鈴木忠志(早稲田小劇場)、佐藤信(黒テント)たちと共に、アングラ四天王と呼ばれるようになる。その後、状況劇場は1988年の解散まで活動を続け、解散した後に「劇団唐組」を旗揚げした。

劇団活動以外では、1983年に小説「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞し、1997年10月には横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程教授に就任した。(2005年に定年退職している。)2005年には近畿大学文芸学部客員教授に就任した。(2010年1月に近大での最終講義を行ってい、退官した。)

父は映画監督、プロデューサである大鶴日出栄、息子の大鶴義丹(1967年に結婚した女優・李麗仙との間の子供である。尚、李麗仙とは1988年に離婚している。)は俳優として、小説家として活動している。(やはり、父親譲りと言うことなんでしょうね。)

主な作品としては「少女仮面」「吸血姫」「蛇姫様」などがある。映画やテレビドラマへの出演作品もいくつかあるが、活動の中心は舞台である。

怪談新耳袋」:木原浩勝と中山市朗原作の実話を元にした短編怪談集「新耳袋」を原作として、BS-i(当時)で製作、放送された1話5分のショート・オムニバス・ホラー作品である。2003年2月に第1シリーズが放送され、以後、不定期に第5シリーズまでの95話と新シリーズ「百物語」の10話、更に6本の劇場用作品、6本の50分の中編ドラマが製作されている。(劇場版の第1作は8本の短編作品を集めたオムニバス作品(内1つはTVの第3シリーズの中の1本である。)であるが、第2作と第3作は長編作品、第4作は中編2本からなるオムニバス作品、第5&6作はドキュメンタリーの「殴りこみ」の劇場版である。)

尚、全99話の「怪談新耳袋」のDVD-BOXは、TVの第1~第5シリーズの95話と、劇場版第1作の最初の20分の物語ほ5分ずつの4話に分割して加えた全99話である。

原作が「新耳袋」であるが、これは江戸時代に執筆された短編怪談集「耳袋」がベースにある。(当時は「耳嚢」と表記されていた。)「耳嚢」は江戸時代後半(18世紀終盤から19世紀序盤)の人物である根岸九郎左衛門鎭衛(ねぎし・くろうざえもん・やすもり(資料によっては「しずもり」となっているものもある。))が書き記した随筆である。彼は17年間も南町奉行を務めた人物であるが、佐渡奉行の在任中である1785年頃から書き始め、亡くなる直前の1815年までの30年にわたって書き溜めたものである。(ちなみに、彼は1787年に勘定奉行となって江戸に戻り、1798年から南町奉行となって、南町奉行の在職中の1815年に亡くなった。)

「耳嚢」の内容は、彼が奉行職(佐渡、勘定、南町奉行)で接した人たちから聴き集めた怪談や奇譚を記したものである。それを全10巻、各巻100条からなっているということで、全部で1000の短編の物語から成っている。(今風に言い直すと、全10巻で、各巻100話ずつ、合計1000話ということになる。)

「新耳袋」は「耳嚢」のスタイルを踏襲していて、日本各地の怪異体験者に(原作者が)取材に行って、実際に体験した話を聞き、調査を行って記された短編の怪奇話集である。で、全10巻、各巻100話という構成で1990年から出版された。しかし、一夜で100話を読破した読者から多くの怪異が報告されたため、内容は同じであるが、各巻の収録話数を99話に圧縮して、改めて出版されることになった。よって、現在は全10巻、990話である。

映像化された「怪談新耳袋」は、1話5分という短編作品として製作されたシリーズであって、第1から第5シリーズまではBS-i時代に制作されている。その後、BS-TBSに社名が変更後も1話5分の短編作品として全10話の「百物語」が制作された。(「百物語」というのに全10話って、詐欺みたいですが...)

ちなみに、第1シリーズは全20話、BS-iでの本放送は2003年2月、第2シリーズは全20話、2003年8月の放送、第3シリーズは全15話、2004年5月に放送、第4シリーズは全20話、2005年3月に放送、第5シリーズは全20話、2006年7月に放送、「百物語」は全10話、2010年5月に放送されている。

また、TVシリーズでは通し番号となる話数が付けられていて、劇場版の1話を4分割して再構成した99話が「第1話~第99話」となっていて、「第100話」は欠番、「百物語」は101話~110話とされている。

劇場版は、第1作が「怪談新耳袋劇場版」として2004年8月に劇場公開されている。(先に記したように、全8話のオムニバス作品である。)この中の1つの「視線」という物語には、銭形ーズの一人であるちゃん(堀北真希さん)が出演している。劇場版第2作は「怪談新耳袋 幽霊マンション」で、劇場公開は2005年8月。シリーズ初の長編作品であって、主演はちゃんこと黒川芽以さんでした。劇場版第3作は「怪談新耳袋 ノブヒロさん」で、2006年7月に劇場公開された。(主演は内山理名。)長編作品である。第4作の「怪談新耳袋 怪奇」は2010年9月の公開で、主演は真野恵里菜である。(「ツキモノ」と「ノゾミ」という2本の中編作品から成り立っている。)更に、2011年7月に「怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<関東編>」と「怪談新耳袋 殴り込み!劇場版 <沖縄編>」が公開された。

中編の6本はOV作品であって、2007年から2009年まで毎年2本ずつ製作され、DVD発売直前にBS-iで放送されている。(但し、2009年はBS-TBSに社名変更後である。)これらの6本は、それぞれ三次元の方向を表す「左右上下前後」というサブタイトルが付けられている。(但し、「前後」は「まえ」「うしろ」というひらがな表記となっているが、これは「前後」とすると「前編/後編」と混同されることを逃れるためではないかと思われる。)2007年の2本の「左右」の主演はちゃんこと小出早織さん(現在は「早織」に改名している。)、2008年の2本の「上下」の主演はちゃんこと大政絢さん、2009年の2本の「まえ うしろ」の主演は「ケータイ刑事」関係者ではないが、多聞チルドレンの一人である山下リオである。

小道具」:いくつかの意味がある。「細々した道具」のこと、櫛や笄などのような女性が「髪に付ける装飾品」のこと、ツバや目貫などのような「刀剣の付属品」のこと、能の世界で役者が携行出来る程度の小さい道具(扇、太刀、水桶など)のこと、演劇、映画、ドラマの世界で、セットで使用する細々した道具の総称、またはその道具の担当者のことである。

元々は身の回りにある「細々とした道具」のことを指す言葉であったが、次第に意味するものが広がっていった。特に、芝居の世界では大がかりなセットのことを「大道具」と呼び、それ以外の劇で使用するたいていの物を「小道具」と呼ぶようになった。(一応、飲食物のことは「消えもの」、腕時計や携帯電話のように動作する小さな物で身につけるものは「持ち道具」、衣服や帽子などは「衣装」と呼ばれるが、それ以外の物は基本的に「小道具」と呼ばれている。)

英語では「Properties」、ドイツ語では「Kleine Werkzeuge」、フランス語では「Petits outils」、イタリア語では「Piccoli attrezzi」、スペイン語では「Herramientas pequeñas」、ポルトガル語では「Ferramentas pequenas」、中国語では「小道具」と言う。

人形」:人の形を模して作られたものの総称である。但し、古くは「にんぎょう」と読まずに「ひとがた」と読んでいた時期がある。(「ひとがた」と呼ばれていた時は、宗教的な儀式で用いる道具として使用されていた時代であって、古代から中世にかけてである。)中世になると「にんぎょう」と呼ぶようになって、主に愛玩用の玩具となり、独自に発展していくことになった。

以前は、紙、土、木などで人の形を模していたが、愛玩用の玩具になると、紙、土、木に布も使われるようになり、後に、陶器、ビニール、プラスチックなども材料として使われるようになった。

日本では、特に桃の節句、端午の節句の雛人形や武者人形で独自に発展していき、伝統工芸の一つにもなった。また、フランスではフランス人形として、愛玩用として独自の発展をした。それ以外でも、世界各国で、独自の文化と融合して、発展している。

現在では、それらは土産物として、愛玩用のものとは別に発展し、世界各地で、土産物の定番品の一つになっている。

また、人形浄瑠璃、人形劇、腹話術、マリオネットなどは人形を用いた芸能として発展していったものである。

英語では「Doll」、ドイツ語では「Puppe」、フランス語では「Poupée」、イタリア語では「Bambola」、スペイン語では「Muñeca」、ポルトガル語では「Boneca」、中国語では「偶人」と言う。

ボタン」:衣服に使用される「留め具」、押すことで動作をする「スイッチ」という全く異なるものの意味がある。また、カタカナ表記ではなくてひらがなで「ぼたん」と表記すると、猪肉のことを指し、漢字で「牡丹」と記すと ボタン科ボタン属の落葉低木のことを指す。尚、「釦」及び「鈕」という漢字は、衣服用の留め具という意味とと、押しスイッチの両者がある。

この物語の「ボタン」は衣服に使用される留め具のボタンである。(金剛地さんのネタで、ほくろを使ったものは、スイッチとしてのボタンである。)

布同士を留めるためために用いられるものであって、布が重なる部分の一方にこれを取り付け、他方の布には穴を開けておいたり、ループ状にした紐などにくぐらせて留めるものである。そのため、丸い形のものが一般的であるが、それ以外の形のものも、デザインの一環として作られて、使用されている。(デザインの一環と言うことでは、単に衣服の飾りとして使用されていて、布同士を留めるという目的では使われていない「飾りボタン」と呼ばれるものもある。)

材質は、昔は貝殻などを加工したものが好まれて使用されていたが、各種金属、石、ガラス、象牙、動物の骨、などを加工したものも使われるようになり、現在ではプラスチック、合成樹脂製のものも一般的になっている。

英語では「Button」、ドイツ語では「Knopf」、フランス語では「Bouton」、イタリア語では「Bottone」、スペイン語では「Botón」、ポルトガル語では「Botão」、中国語では「按鈕」と言う。

 

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