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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その235) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「間違えられた被害者」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・12話」、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」です。

ケータイ刑事」:「・12話」。「金利・手数料は当方が負担します! ~通販番組殺人事件」という物語である。BSデジタルの民放ではテレビショッピング番組がとても多く、放送時間の30%以上(多い放送局では半分弱)を占めている状況であるが、この物語はそういうテレビショッピングをネタにした盛語りであって、実に「ケータイ刑事」らしい着眼点の物語でした。(ただ、この物語は通販番組でも生放送ということであったが、実際の通販番組は録画がメインで、何度も同じものを放送していまして...)

テレショップ野崎という通販会社の社長・野崎萬造は任期のテレビ通販番組を持っていた。番組には、社長の野崎の他には、助手の塚原誠司、アシスタントの春風瑠美が出演していた。その野崎に殺人予告状が届いたということで、ちゃんはテレビ局に向かった。五代さんは、テレビに映るかも知れないということで、おめかしをしていた。

話を聞き、本番が近いということで、ちゃんと五代さんは客席から見守ることにした。で、番組がスタートした。最初に紹介された商品は「ふとももスリムウォーカー」というもので、これは何事も起こらずに紹介が終わった。続いての商品は万能包丁「切れルンです!」となった。

包丁の切れ味を確かめると言うことで、客席から一人を選ぶと言うことになるが、これに五代さんが行うことになる。で、用意された羊羹を切る。この時、五代さんは右手首を痛めていたため、左手に包丁を持って羊羹を切った。「この切れルンです!、凄く良く切れますね」と言った五代さんだったが、ちゃんは「そりゃあ切れるよ、羊羹だもの」と(観客席で)一人呟いて突っ込んでいた。

で、五代さんが切った羊羹を、野崎、塚原、五代、春風の順に並んでいる出演者たちが一切れずつ手にして食べた。で、五代さんはお役ご免で客席に戻った。

続いて鰹節を切ることを試そうということで、春風が側にあった鰹節を手にしたが、彼女はそれとほぼ同時にその場に倒れてしまった。慌てる野崎と塚原。五代さんは「警察です」と言って、警察手帳を見せながら現状保存の指示を出した。まもなくやってきた救急車。春風は担架で運ばれていった。

捜査を始めたちゃんは、春風の口内から微量の青酸カリが検出されたという報告を受け、五代さんは即座に毒は羊羹に仕掛けられていたと判断し、自分もそれを食べたと慌てる。ちゃんは冷静で、羊羹を食べた野崎と塚原、五代さんは無事で、春風だけが倒れたことに疑問を持った。

捜査を続けていくと、塚原のロッカーから、野崎への殺人予告状のコピーと、青酸カリが入った小瓶が発見されたことで、塚原が犯人と思われた。が、塚原は、春風は婚約者であり、犯行を否定した。

やがて、ちゃんは、五代さんが手首を痛めていて、左手に包丁を持って羊羹を切ったことを思い出し、謎を解いた。

毒は包丁の左側に塗られていて、右手で包丁を持った場合は自然と右から切っていくが、左手に包丁を持つと自然と左から切っていくことになり、本来は右から2番目の羊羹に毒が付くのが、五代さんが左手で切ったことで、一番左端の羊羹に毒が付いてしまった。つまり、本来ならば塚原を狙ったのが、春風が毒入り羊羹に当たってしまったのだった。犯人は野崎であって、春風と婚約したことが許せず、塚原を殺し、それを春風の犯行に仕立てるつもりだったが、春風に毒が当たったことで、塚原の犯行に見せかけようとしたものだった。

ということで、春風は、狙われた塚原ではなく、間違えられたのだった。(五代さんが左手で包丁を使ったという偶然かせ生じたことでした。)

幸いにも春風は一命を取り留めため、間違って殺されることにはならなかったが、間違えられた被害者ということになった。

007」:「ダイヤモンドは永遠に」。1971年のシリーズ第7作である。初代ボンドが復帰して、初代の6本目となった作品である。この作品はボンドの宿敵であるスペクター、及びそのボスのブロフェルドが登場する(現在では)最後の物語になっている。

ボンドはダイヤの密輸を追い、運び屋のピーター・フランクスになりすまして、密輸に手を染めているティファニー・ケイス(=ボンドガール)と接触した。本物のピーター・フランクスを倒し、それをボンドの死体と偽り、ピーターの遺体にダイヤを隠してアメリカに運んだ。が、ボンドはニセ・ダイヤをアメリカに運んだため、組織に狙われることになる。

ティファニーはそれを受けて本物のダイヤを届けようとするが、ボンドから、ダイヤの密輸に関わった人間は組織から殺されていると告げられる。

一方、ボンドはニセ・ダイヤを届けた後、ラスベガスのカジノで、プレンティ・オトゥールという女と出会う。彼女はカジノで貢いでくれる男を物色していて、勝負に勝って5000ドルのチップをくれたボンドの(ホテルの)部屋で待っていた。

しかし、ボンドがニセ・ダイヤを運んだことから、組織の連中がボンドの所にやってきたことから、プレンティは邪魔ということで、窓から放り出された。尚、この時は幸いにも、彼女はホテルのプールに落下したため、生き延びた。

が、プレンティはその後、ボンドと接触したことから、組織にはティファニー・ケイスと間違えられて、ティファニーの自宅のプールに、足に錘を付けられて鎮められ、溺死した。尚、最初はプールにかつらが浮いている、と言ったティファニーも、ボンドからかつらではないことを告げられると、組織は自分を殺そうとしていて、このままでは次に殺されるのは自分だと悟り、ボンドに協力することにしたのだった。

共通点は、被害者が本来狙われていた人物と間違えられているところであるが、幸いにも一度目では命を落とさずに助かっているということである。(「007」のプレンティも、殺されたのは二度目であって、最初はプールに落ちて助かっている。)

相違点は、「ケータイ刑事」では命を取り留めたが、「007」では再度の時に殺されてしまったということである。また、「ケータイ刑事」では、当初は真犯人によって犯人に仕立てられるところであったが、偶然から被害者になってしまったが、「007」では最初から犯人グループから邪魔者扱いされていて、ポジション的な変化が無かったということである。

次回からはこの連載は19クール目(4年7ヶ月目)に突入するが、今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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