ALICE『ALICE Ⅴ』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1976年7月に発表された1年2ヶ月ぶりとなる彼らの5枚目のスタジオ・アルバムであり、かつ、オリコンで初めてTOP 5入りを果たしたアルバムである。(最高位3位を記録している。)本アルバムからは全盛期に突入したことになる。
収録曲は以下の全10曲である。『今はもうだれも』『遠くで汽笛を聞きながら』『雪の音』『あの日のままで』『僕の想うこと』『音の響き』『もう二度と…』『夏の終わりに』『指』『帰らざる日々』。
この中からは、先にシングルとしてリリースされている『今はもうだれも』(1975年9月リリース、オリコンで11位を記録)と『帰らざる日々』(1976年4月リリース、オリコンで15位を記録)があり、本アルバムの発表後にシングル・カットされた曲としては『遠くで汽笛を聞きながら』がある。(オリコンで最高位51位を記録している。)
お薦め曲は、彼らのシングル曲で初めて大きなヒットになった『今はもうだれも』と『帰らざる日々』、そしてお馴染みの『遠くで汽笛を聞きながら』、そして『あの日のままで』『もう二度と…』『雪の音』『夏の終わりに』という隠れた名曲もピックアップしておく。
捨て曲が無く、クオリティの高い曲がたっぷりと収録されているアルバムであり、更に大きなヒットになってブレイクすることになったアルバムであるだけに、お馴染みの曲に満ちているアルバムでもある。
お馴染みの曲がある中、じっくりと聴かせるスローなテンポの秀曲があることで、シンガーとしてだけでなく、ソングライターとしての才能も豊かであることを改めて知らしめることになったアルバムである。また、本アルバムからは黄金期に突入することになるのだが、それだけ内容もあるアルバムでもある。'70'sの名盤の一つであるだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムである。
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