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「血を吸う」(その3) [映画(邦画)]

今回は1971年のシリーズ第2作についてです。この作品から、岸田森の吸血鬼が登場することになり、日本流の吸血鬼のスタイルが確立し、吸血鬼が岸田森の当たり役となる記念すべき作品である。尚、劇場公開は1971年月であった。

シリーズ第2作呪いの館 血を吸う眼」(1971年)
作品データを記しておくと、1971年の東宝作品で、時間は82分、監督は山本迪夫、脚本は小川英と武末勝の2人、撮影は西垣六郎、美術は育野重一、音楽は真鍋理一郎である。そして出演は、藤田みどり、江美早苗、高橋長英、高品格、岸田森、大滝秀治、二見忠男、桂木美加、松下達夫、記平佳枝、毛利幸子、川口節子、鈴木治夫、小川安三、大前亘、山添三千代、立花房子、松葉覚、坂上也寸志、水村繁子、菅まり子、たちである。

富士見湖畔に住んでいる秋子は、少女時代の恐ろしい幻想に悩まされていた。彼女は中学の先生をしながら、妹の夏子と一緒に2人で住んでいた。また、レストハウスのボーイの久作は、何かと2人の手助けをして、いつも親切に接していた。ある日、その久作のの元に大きな柩が届けられ、その夜から、絵にまで描いた秋子の少女時代の恐ろしい幻想は現実のものとなって襲ってきた。秋子は町へ出て、恋人の佐伯に全てを話すが、佐伯の勤務する病院にも不思議な患者が運び込まれていたのだった。その急患は血液が多量に失われていて、完全な意識障害を起こしていた。また、首筋には咬み痕のような傷口が二つあり、その娘が倒れていのは富士見湖畔だということだった。自宅に戻った秋子は、口から血を流して死んでいる愛犬のレオと、その側に立っている久作を見た。そして、久作の首には急患の娘と同じ咬み傷があったのだった。で、秋子は失神してしまった。それから夏子の様子もおかしくなる。そしてそれが吸血鬼の仕業と言うことがわかる。佐伯は、秋子に催眠術を掛け、少女時代の記憶を呼び起こさせた。で、吸血鬼退治に向かうが...

岸田森の吸血鬼はなかなか良い感じであるのだが、物語のクライマックスで、その吸血鬼を退治するところが、余りにも都合が良すぎると言うか、ラッキーと言うか、この部分だけは残念なところである。良い感じで進んでいっただけに、マイナス点としては余りにも大きいミスである。が、それ以外の部分については特に文句も無く、恐怖感とスリル感、更に画になる美人が揃っていると言うことで、申し分ない所である。

まあ、ラストに目をつぶるとすれば、日本流の吸血鬼というスタイルを確立させた作品でもあるだけに、やはり見ておきたい作品の1つである。

 

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