ゴーカイジャー #44 [特撮]
年内最後の放送であって、同時に玩具の販促としても(本作としては)ラスト・チャンス。しかも本日はクリスマスということで、何でもありという物語。(時にはこういう物語も良いのだが、本作は元々がお祭り状態になっているため、「お祭り感」としては既に麻痺しているので...)
ザンギャックの作戦も、初期戦隊で行うそうなレベルの作戦(人を人形に変えてしまう。)というもので、今は亡き殿下の作戦と変わらないというところが何とも言えない面白い所ですね。
ただ、皇帝き「甘く見ていた」というような台詞を言ったものの、存在感が全くないのはなんとかならないですね。特に今回は、尻尾を振って逃げてしまったようにも見えてしまいますし...(「じっくりと作戦を考える」という口実も十分成立しますが...)
今回のパチモン戦隊で、ニンジャイエローは展開上は上手い使い方であるが、やはり性転換しているパチモンということがビジュアル的には痛かったですね。ただ、前回のオール・グリーンと違っているオール・イエローは、性転換しないように選ばれているのは良かったところでした。また、バトルフィーバーはやはりコサックが...(同時に、ミス・アメリカも大きなお友達の期待に十分応えていなかったし...)しかし、世界中のダンスを取り入れているバトルフィーバーを「踊り」というキーワードで繋げたのは上手いところでした。(しかし、その「踊り」の見せ場というのが無かったので...)
尚、マジマザーについては使い方は上手いが、ホワイトクリスマスということにするにはもう少しかが得て欲しいところもありました。
で、銀の変身した赤+緑(ゴーカイ・クリスマス)はゴーオン・金銀に続いて左右非対称という形の2 in 1であるが、元々色違いだけで5人のデザイン的な差が少ないゴーカイジャーとしてことでは、違和感は殆ど無かったですね。が、右と左の色違いという単純なものではなく、うまい棒をスパイラルにカット出来るものが発売になったが、それのように朱と緑をスパイラルにするとか、「ファイブマン」のネタ回であったように、合体を前後というようにする(「ファイブマン」では敵・怪人が背中がくっついたような形で、両者はいずれも前からの姿でしたけど...)など、もう少し捻りを入れて欲しかったですね。(これも、以前にゴーオン金銀でやっているので、それと同じことでは物足りなさがあるということです。→本作のお祭り状態の弊害によるインフレ状態の進展という所です。)
今回、バトルケニアの曙四郞として登場していたが、クリスマスのサービスということでは、ギャバンは映画までとっておくとして、(映画では既に姿を見せている)デンジブルー・青梅大五郎としても1カットで良いので見たかったですね。→これも本作の弊害であるインフレ進行によって生まれる不満点である。
尚、巨大戦以降の終わりから5分の内、ラスト1分を除く部分は、単なる玩具のプロモーションでしかなく、これから叩き売りとなる玩具を少しでも見せておこうというだけのものでした。
例年の作品では、てんこ盛りのクリスマス・プレゼントでお腹いっぱいということになった物語であるが、本作はスタート時からお祭り状態になっていることで、その弊害という「インフレ」のため、今一つで、物足りなさを感じた物語でした。(これだと、「ゴーバスターズ」はかなりの新機軸を打ち出すとか、見せ場を大いに工夫しないと、「つまらない」という言葉で片付けられる凡作になってしまいそうな予感が高まるばかりですね...)
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