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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その241) [ケータイ刑事]

今回のテーマは正月と言うことで「新年」に関することです。で、そのテーマはずばり「1月1日(元旦/ニューイヤーズ・デイ)」です。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.1話」、「007」からは「女王陛下の007」です。

ケータイ刑事」:「・1st.1話」。「カミナリ刑事登場! ~お天気クイーン殺人事件」と言う物語。本家四姉妹に続いて分家の長女しとて、5代目ケータイ刑事として登場したらのがちゃんである。また、相棒刑事も本家四姉妹の時には登場しなかった岡野さんが、鑑識も柴田太郎から柴田束志へと交代し、レギュラー・キャラクターが総入れ替えとなった。また、この物語の本放送は2006/1/1であったことから、元旦の物語としてスタートしていて、事件に巻き込まれるという形になった。尚、「ケータイ刑事」で元旦に放送があったのは「銭形雷」だけである。(「銭形結」も元旦に放送するチャンスはあったのに、放送休止となって、折角の機会を放棄してしまった...)ということなので、1月1日の出来事として扱います。(捜査過程では翌日になっていますが...)

元旦ということで、晴れ着を着たらちゃんは神社にお参りをしていた。その時、悲鳴を聞いたので、声のした方に向かう。そこではお天気ニュースの中継の準備が行われていて、お天気クイーンの宮本晴江と岡野さん、そして中継スタッフがいたが、誰も悲鳴は聞いていないと言うのだった。(この後、岡野さんは「君、冷え性ですか?」ということをちゃんに言っていた...)

その後、その場所から近くの海岸で男性の死体が発見されたという入電が入り、現場に向かったちゃんは、またも岡野さんと会うことになる。「さっきのお天気おじさん」「今朝の冷え性くん」というやりとりを経て、「君のような女子高生の来る所ではない」と言ってちゃんを追い出そうとする岡野さん。ちゃんは「おじさんこそ、こんな所で何をしているんですか?」と返し、岡野さんは警察手帳を見せることになる。この時、「警部補」の「補」の文字の所を指で隠している岡野さんは、ちゃんに再び出ていくように言う。しかしちゃんは「指、どけてください」から、警察手帳を奪い、岡野さんが警部補と言うことを確認した。で、「現場の状況を説明して下さい、岡野警部補」と尋ねるちゃんに「何で君に説明しなきゃならないんだ」と岡野さん。

ちゃんは警察手帳を見せるが、(お約束で)青葉台学園の生徒手帳を見せてしまい、「間違えた」と言うと、改めて警察手帳を見せた。「警視正・銭形雷。以後、お見知りおきを」と言って敬礼するが、そんなちゃんの右手に岡野さんは手錠を掛けた。「公文書偽造で逮捕する。お見知りおきをお仕置きに変えてやるよ」と言い、ちゃんの警察手帳を見ながら「何が銭形雷だ」と呟き、ちゃんを連行しようとする。が、突然思い出した様に「銭形って、ひょっとして、まさか?」と気づいた。

ちゃんは「そのまさかは多分当たっていると思いますよ」とクールに言った。岡野さんは「確認させていただきますが、あなたのおじいさまは銭形警視総監様でいらっしゃいますか?」と尋ね。「そうですよ」と返すちゃんに、「伝説の銭形四姉妹か...?」と岡野さんは気づいた。しかし、ちゃんは「岡野さんの知っている銭形四姉妹は、私のお父さんのお兄さんの娘さんたちです。だから従姉妹ってことですよ」と説明した。「従姉妹?」と言う岡野さんに「お仕置きをお見知りおきに戻して下さい。さあ捜査です、行きますよ」とちゃんは素早く次の指示を出し、捜査を始めようとして、発見された。死体の方に歩いていく。岡野さんは「従姉妹って、なんて人材豊富なんだ、銭形家は...」と漏らしていた。

第1話のお約束のシーンであるが、ちゃんは直ぐに誤解は解けたものの、岡野さんに一度手錠を掛けられるという災難に遭った。しかし、その災難も跳ね返して、翌日には事件を解決した。

また、事件解決後、岡野さんはちゃんと組むことになったことを含めて「悪夢だ~!」と言っていた。そんな所にちゃんから携帯メールが届いた。目を通すと、「雨が降ると思います 急いで帰りましょう これからもよろしくです 銭形雷」という文面だったが、岡野さんは「甘いね、雨の予報なんて無いでしょう」と笑っていた。しかし、そんな岡野さんの顔に雨粒が落ちてきたのだった。

007」:「女王陛下の007」。1969年のシリーズ第6作、2代目ボンドのデビュー作であり、かつ2代目の最後の作品、則ち、2代目は本作のみの登場である。ボンドが本気で女性に惚れたという作品でもあって、シリーズの中でも異色中の異色作である。何せ、この作品ではボンドは結婚を決断し、MI-6を辞めることまで考えていたほどである。尚、公開当時は2代目ということで、初代ではないとして、酷評されて、失敗作とまで言われることになった作品であるが、現在では全く見方が変わり、純愛を貫いたボンドということ、初代のイメージが強烈すぎた当時では誰が2代目を演じても酷評されることになる、と言われるようになり、更に細菌兵器を用いた展開が先進性があるとして、掌を返したように「傑作」と呼ばれるようになっている。

また、映画シリーズの中でも原作小説に最も忠実な作品であって、原作小説を用いた一部の脳内補間も通用する作品である。で、映画でははっきりと描かれていないラストのボンドとテレサ(=ボンドガール)の結婚式の日付であるが、原作小説の日にち(1962/1/1)と、「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭でボンドがテレサの墓参りを行ったときの墓標(「TERESA BOND 1943-1969」とある。)から、その日時は1969/1/1というように考えられるので、この日時を採用している。(よって、物語のラストの部分は1月1日)

ブロフェルドの野望を潰し、テレサを救出したボンドは、遂にテレサと結婚式を挙げる。そして、大勢の人たち(MやQ、マネーペニーもその中にいた。)に祝福されて、車で新婚旅行に旅立っていった。

新婚の2人の車中での会話は、「男の子と女の子を3人ずつ欲しい」と言うテレサ。ボンドは「世界は2人のためにある」と言う甘い言葉を口にしていた。また、そんな中にも博学という所もさりげなく出しているのもボンドらしいところであった。

2人の乗った車は見晴らしの良い場所に停まっていたが、その時、ブロフェルドが運転するベンツがやってきて、追い越しざまに秘書のブントがマシンガンで発砲して通り過ぎて行った。車外にいたボンドは車の影に身を隠して難を逃れ、直ちにブロフェルドの車を追おうとして運転席に乗った。が、助手席に座っていたテレサは、フロントガラスを破ったマシンガンの1発の銃弾が頭部に当たっていて、即死だった。

ボンドのショックは余りにも大きく、ブロフェルドを追うこともなく、テレサを抱きしめていた。そんな所に、白バイ警官がやってきて、ボンドに声を掛けたが、ボンドは「(テレサは)疲れたので眠っているだけだ」と言い、何でも無いことと口にした。(で、警官は去って行った。)

新年を迎えた日であり、数時間前に結婚したばかりのボンドの結婚生活は、僅か数時間ということで余りにも悲しい形で終わってしまい、決して癒えることの出来ない大きな心の傷になり、「結婚」という言葉に過敏に反応するようになった。→次作「ダイヤモンドは永遠に」の冒頭では、復讐の鬼になったボンドがプロフェルドを捜しており、「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭ではテレサの墓参りをしていた。「消されたライセンス」の冒頭のフィリックスの結婚式の後、フィリックスの新妻・デラ(彼女も新婚間もない時期に殺されている。)がボンドに結婚のことを訪ねていたが、テレサの一件を知っているフィリックスが気を使って対応していた。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)が災難に遭っているということ(「ケータイ刑事」では手錠を掛けられる、「007」では新妻を殺される、ということで、程度の差が余りにも大きすぎますが...)、主人公の相棒となる人物(「ケータイ刑事」では岡野さん、「007」では新妻のテレサ)も災難に遭っていること(「ケータイ刑事」では雨に降られた、「007」では殺された、ということで、やはり程度の差が余りにも大きすぎますが...)である。→主人公も相棒も新年の初日から災難に遭っているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」での災難は、それほど大きく無いものであり、主人公はまもなく誤解も解けており、相棒も些細なことであったが、「007」では主人公は一生残る心の傷となり、相棒は人生を終えてしまうという余りにも大きすぎる災難(「災難」と言う言葉では片付けられない不幸な出来事)となったということである。→シチュエーションとしては同じであるが、「007」では余りにも大きなことなので、同列に述べても良いものか、とも思ってしまうほどの出来事でした。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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