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「日本侠客伝」(その3) [映画(邦画)]

今回は1965年1月に公開されたシリーズ第2作について記します。

シリーズ第2作日本侠客伝 浪花篇」(1965年)
作品データを記しておくと、1965年の東映作品で、時間は98分、監督はマキノ雅弘、脚本は野上竜雄、村尾昭、笠原和夫の3人、撮影は三木滋人、美術は富田次郎、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、高倉健、鶴田浩二、大友柳太朗、藤山寛美、村田英雄、里見浩太郎、長門裕之、南田洋子、入江若葉、五月みどり、八千草薫、内田朝雄、天津敏、笠置シヅ子、阿部九洲男、中村錦司、田中春男、市川小金吾、神木真寿雄、阿波地大輔、浜田伸一、関山耕司、遠山金次郎、有川正治、尾形伸之介、汐路章、たちである。

横浜の日東組の代貸し・藤川宗次は、作業中に事故死したという仲仕の弟・勝男の骨を受け取りに、大阪の浪花運送へやってきた。浪花運送は新沢一家が経営する荷受業であって、社長の黒木は仲仕を借金で縛り、こきつかっていたのだった。仲仕の寅松からその非道振りを訴えられた藤川は、黒木を痛めつけるが、新沢はそれに怒り、藤川を狙うように子分に命じた。追われた藤川は、荷受業者の半田とその弟分・和田島に救われる。新沢は藤川が半田の元に転がり込んだのを利用して、嫌がらせを始めるが、半田はそれに動ずることはなかった。そんな時、海軍大演習に向う石炭輸送船が機関の故障のたる、大坂港に入って来た、半田組はその陸送を請け負うことになる。新沢は仲仕たちを桁違いの日当で雇い、半田組は少人数で仕事を行わざるを得なくなってしまう。人手が足りない半田組はピンチとなるが、藤川が新沢の謀略を仲仕たちに説いて周ったことで、貰った金を叩き返して、藤川と共に半田組の仕事を手伝って、無事に仕事を終えた。が、その夜、和田島は闇討で殺されてしまう。怒りに燃える藤川だったが、新沢組の代貸し・冬村が刑を終えて出所してきて、冬村は組の横暴を認めて、結着を付けることを約束した。しかし、冬村の女房・千代は、現在では新沢に身うけされていて、新沢も冬村に冷くなっていた。また、藤川は、子分の寅松と、彼の恋人・おしんを添わせようと送り出したが、その寅松が死体となって戻って来た。それが黒木の子分・金山の仕業と分かると、藤川の怒りは頂点に達し、一人で新沢組に向った。しかし、新沢組は既に乱闘があって、藤川は死体の山を見ることになった。というのは、新沢に裏切られ、寅松殺しに巻き込まれて殺された千代が怒りを爆発させたのだった。藤川と冬村は互いに心が通じ合っていた。

この手の作品は、クライマックスで殴りこみを掛けた主人公が敵を倒していき、決着を付けるのがパターンであるが、そういうつもりで見ていると、裏切られた様に感じてしまい、物足りなさを感じてしまうことになる。が、そういうパターンに捕らわれない作品がシリーズの中にあることが何とも言えないところになっている。確かに、お約束のパターンを破るというのは大冒険ということになるが、時にはそういうことが合っても宜しいかと...

ということで、ちょっと異色な作品ということが出来る1本であるだけに、普通の展開では亡いことを頭に入れておいて、チェックしておくのが宜しいかと...

 

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