GARO~MAKAISENKI~#15 [特撮]
前回の物語で、鋼牙と四万十ワタルとが知り合いだったという部分を掘り下げた物語。旋回に突如登場した新キャラクターをより深く描いたということは良いのだが、益々鋼牙が主役では無くなっていくように感じた物語でもありました。(同時に、新キャラで繋いで、ネタ切れを隠そうとしている様にも思えてきた...)
鋼牙がホラーではない怪物に対峙している。その怪物は鋼牙にとっては忘れることの出来ない出来事と繋がっていた。そして鋼牙の海草に突入する。
少年たちが修業を行っている。そこは魔戒騎士を育てるための修業の場所だった。少年たちは本名ではなく、色で名前を呼ばれていて、4人一組のチームで競い合いながら修業を積んでいた。その中のシロ、ヤマブキ、アカネ、ムラサキの4人組は、クロのいる4人組をライバルとしていた。しかし、シロたちの班は再開になり、厳しい教官がついた。それが四万十だった。鬼教官・四万十の厳しい訓練に耐えて、シロたちは友情を深めつつ、鍛えていく。そして最後の成果を出す大一番・鐘斬りで、シロたちの班は勝ち進み、クロの班と優勝戦を戦うことになる。が、ここで仲間を助けるために守備を務めていたれたアカネが持ち場を離れ、そのアカネがピンチになると、ムラサキはルール違反の魔道筆を使ってしまった。結局、鐘斬りを果たされて敗れたが、反則があったことでまたも再開になってしまったシロたち。しかし、四万十は、仲間を見捨てないことの大切さ、最後まで諦めないと言うことの重要性を説いた。
修行を追えてそれぞれが帰って行こうとした時、怪物が襲ってきて、ヤマブキ、ムラサキ、アカネは怪物の餌食になってしまう。シロは何も出来ず、四万十が鎧を召還して怪物に立ち向かっていく。しかし、怪物を倒すことは出来ず、怪物は逃げていった。
鋼牙の目の前の怪物は、その時の怪物だった。修業時代の仲間を奪った怪物ということで、鋼牙は長年の思いを込めて鎧を召還し、怪物を倒した。鋼牙には、ヤマブキ、ムラサキ、アカネが託した思いが浮かんでいた。(鋼牙はシロでした。)
鋼牙の少年時代については、これまでに一部では語られていたものの、養成所(のような所)で修業をしていたという今までに語られていなかった部分が描かれ、その時の教官が四万十だったということで前回に繋げた物語ということになる。父に鍛えられただけでは無かったということで、これは鋼牙というキャラを今更と言ってもよいが、またまた掘り下げることになって、これは良い部分でした。
また、前回突如登場した新キャラ・四万十とは昔からの知り合い(というよりは「恩師」になりますね。)だったという、取って付けたような新設定を深く描いたことで、前回のつまらなかった物語を面白くしてくれました。
ただ、現在の鋼牙が脇役となって、シロ(少年時代の鋼牙)が主役という物語となり、ここのところ、完全に(現在の)鋼牙が主役の座からはじき出されたようになっちゃってますね。(少なくとも、13~15話の3本セットの映画のPART 5では、鋼牙は完全な脇役になっている。)
それにしても、物語も後半に突入した段階で、キャラを色々と掘り下げて描くというのはどうなんですかね?(しかも、本作はTVシリーズの第2作であって、OVや劇場版もあり、TVシリーズでも通算で4クール目に入っている。)今のところ、キャラクターが変わってしまうという所は出ていないので、悪いと断言することも出来ないが、取って付けたような設定を追加しまくっていると、
ネタ切れを乗り越えるためという様にしか思えなくなってしまう。また、シリーズ構成もズタボロとしかいいようが無いですね。(やはり、「続編は転ける」という所を物語っている...)
作品としては低調であった中、鋼牙の少年時代を描き、名前で呼ばれていなかったことで、誰が鋼牙なの?という部分があったのも面白い所でした。ただ、シロ、ヤマブキ、ムラサキ、アカネの中にいるということ、また、シロらしいということは直ぐに分かるが、4人の中でも年下で落ちこぼれキャラの色が合ったアカネが鋼牙だったら、もの凄い成長をしたということになり、劣等感を持っている子供により大きな勇気を与えられたと思うと、鋼牙=シロというのはちょっとストレートすぎましたね。が、前回のつまらなかった物語の穴埋めは十分出来ていました。
ということで、今回限りでの離脱はしないことに決めたが、作品としては迷走状態に入り、ネタ切れでもがき苦しんでいることを自ら証明した物語でした。
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