浅田美代子『GOLDEN☆BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2003年にリリースされた、内容があることで知られている「ゴールデン・ベスト」シリーズのベスト・アルバムである。歌手としての活動期間は決して長くなく、また、後に歌が下手な歌手の代名詞として有名になるなど、歌手としての評価は散々なものになっているが、独特の世界観を築いたこともあって、ある意味ではカルト的な人気を持つようになったアイドルでもある。本ベスト盤は、そんな彼女の発表した10枚のシングルのA/B面の全曲と、後にバラエティ番組の挿入歌として歌った曲を、発表順に収録したものである。
収録曲は以下の全21曲である。『赤い風船』『いつかどこかで』『ひとりっ子 甘えっ子』『風とふたりで』『わたしの宵待草』『恋のシンデレラ』『恋は真珠いろ』『足ながおじさん』『しあわせの一番星』『恋のまえぶれ』『虹の架け橋』『きょうは留守番』『じゃあまたね』『パリの絵ハガキ』『想い出のカフェテラス』『ひとりぼっちの誕生日』『少女恋唄』『紅い花』『この胸に この髪に』『ヒロシの想い出』『いっしょにねっ』。
ちなみに、デビュー曲の『赤い風船』はオリコンで1位を獲得しているヒット曲であり、ドラマでも使われた名曲である。また、アイドルの歌よしい曲がある一方で、童謡タッチの曲や和風を強調した曲など、当時のアイドルとは一線を画した路線で独特の世界を築き上げている所がよく分かり、彼女の資料ということにもなるベスト盤である。(年代順に収録しているという所がポイントの高い所である。)
尚、歌番組などで彼女が歌っているところはお世辞にも、というように感じられるが、レコードの歌声では、そんなに下手とは思えず、一生懸命歌っている姿勢が伝わってきて、好感の持てるところである。
何だかんだと言っても、'70's中盤(昭和40年代末期)を代表するアイドルの一人であるだけに、当時を知る方、及び'70'sアイドルを知りたいという方には外せないアイドルの1人である。資料性も高いだけに、そいうい方は是非、お手元に。
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