BARRY MANILOW『TRYIN' TO GET THE FEELING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼の3rd.アルバムである。前作からは全米No.1ソングとなった『Mondy』でブレイクした彼が、その勢いに乗ってはなったヒット作であって、黄金期に入った彼の放ったヒット・アルバムである。チャート成績の方もBillboardで最高位5位を記録し、1976年の年間アルバム・チャートでも13位にランクインしている。
収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、現在では2曲のボーナス・トラックが追加されて、全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『New York City Rhythm』『Tryin' To Get The Feeling Again』『Why Don't We Live Together』『Bandstand Boogie』『You're Leavin' Too Soon』『She's A Star』『I Write The Songs』『As Sure As I'm Standin' Here』『A Nice Boy Like Me』『Lay Me Down』『Beautiful Music』。(以下、ボーナス・トラック)『I'll Make You Music』『Marry Me A Little』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『I Write The Songs』(邦題『歌の贈りもの』)は1週だけであったものの、Billboardで1位を獲得(彼としては2曲目の全米No.1ソングである。)し、カナダでも1位を獲得している。また、1976年のBillboard年間シングル・チャートでは13位にランクインしている。(奇しくも、年間チャートのシングルとアルバムで、共に13位という珍しい記録を打ち立てることになった。)2nd.シングルの『Tryin' To Get The Feeling Again』はアメリカでは10位、イギリスでは19位を記録している。
お薦め曲は彼の代表曲の一つである『I Write The Songs』と、アルバム・タイトル・ナンバーであり、かつシングル曲でもある『Tryin' To Get The Feeling Again』、更に『New York City Rhythm』『Why Don't We Live Together』『She's A Star』『Beautiful Music』という所をピックアップしておく。
ポップで聴きやすい楽曲が集まっていているが、後のアルバムも本アルバムのようなスタイルと言うことになっているため、彼のスタイルが確立したアルバムと言うことも出来る。また、ポップな曲、キャッチーな曲がある一方で、たっぷりと聴かせるバラードも秀逸であって、このバランスも見事である。
'70'sの男性ボーカル・アルバムとしては、完成度も高く、'70'sを代表する傑作アルバムであるだけに、ボーカルを聴くという方は必聴である。また、彼を聴く場合にも外すことの出来ない作品でもある。兎に角、じっくりと彼の世界を堪能しましょう!
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