「CALIFORNIA SUITE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1978年のアメリカ映画「カリフォルニア・スイート」である。日本での劇場公開は1979年4月であった。M・スミスがアカデミー助演女優賞を獲得したことで知られている作品であるが、グランドホテル形式で4組の夫婦(元を含む)の姿を描いたコメディ仕立ての作品である。
作品データを記しておくと、時間は102分、監督はハーバート・ロス、脚本はニール・サイモン、撮影はデヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はクロード・ボランである。そして出演は、マイケル・ケイン、ジェーン・フォンダ、ウォルター・マッソー、アラン・アルダ、エレイン・メイ、マギー・スミス、ビル・コスビー、ハーバート・エデルマン、デニース・ガリック・フューリー、リチャード・プライアー、シーラ・フレイジャー、ダナ・プラトー、グロリア・ギフォード、たちである。
ビバリーヒルズ・ホテルに宿泊した4組の夫婦。アカデミー主演女優賞にノミネートされたイギリスの人気女優・ダイアナ・バリーと古美術商の夫・シドニー、休暇を過ごすためにシカゴからやってきたウィリス博士夫妻とショーンシイ博士、離婚した後、娘のことで久しぶりに会うことになった元夫婦のビルとハンナ、たちが宿泊している。また、それ以外にも、フィラデルフィアから観光の貯めにやってきたマービンもいた。(マービンの部屋には弟がプレゼントしたコールガールが寝ていた。)そんな4組の様子を描いていく物語。ダイアナはオスカーを受賞出来ず、シドニーにあたり散らし、ウィリス夫妻とショーンシイ博士は部屋の水道栓が壊れるという災難に見舞われ、その後も不運なことばかり続く。元夫婦はビルの変わりようにハンナが皮肉なことばかり口に、ー瓶は酒を飲んで寝込んでいるコールガールがいる所に妻が現れて大騒ぎに、という有様で、それぞれの一夜を描いている。
あるホテルでの一夜の物語を面白おかしく描いたグランドホテル形式となっているものの、ネタになるような物語をまとめただけという感じの作品でしかない。グランドホテル形式である以上、それぞれが独立したものではなく、繋がっている部分の描写も欲しいところであるが、そういう部分の描き方が歯切れが悪いとなると、今一つである。
ただ、個性豊かで曲者揃いのキャストということでは、それぞれが怪演していることもあって、面白い所が出ている。こういうジャンルの作品では定評のあるN・サイモンの脚本とはいうものの、もう一捻り欲しい所でした。(LDではリリースされていたが、日本ではDVD花されていないのも分かります...)
↓ビデオです。
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