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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その251) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「主人公と同格の新顔」です。(ここで言う「同格」というのは作品のポジションではなく、物語に於ける地位が主人公と同格である、という意味です。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・3rd.9話」、「007」からは引用として「オクトパシー」を、そして本題として「ワールド・イズ・ノット・イナフ」です。

ケータイ刑事」:「・3rd.9話」。「女子高生刑事はケータイ電話の夢を見るか ~銭形海の悪夢」という物語。「・2nd.8話」、「・2nd.7話」に続いて「ケー刑事」で3度目となった「悪夢」シリーズの1本である。「悪夢」シリーズとなると、主役の銭形よりも、佐藤二朗さんの存在感で主役を食ってしまうような物語にもなっていて、シリーズではお馴染みの物語である。

この物語の新顔というのは「ケータイ刑事 諏訪太朗」である。(「悪夢」に登場するものなので、現実ではなく、あくまでもちゃんの夢の世界に登場したのですが...)

寝ているちゃんが目にしたのは、「ケータイ刑事」のオーディション会場だった。そして、諏訪太朗さんがオーディションを受けていて、「ケータイ刑事」をやりたいということを言っていた。監督を務めるちゃんが「合格」という判断を下すと、即座に撮影開始となった。

で、完成した物語「ケータイ刑事 諏訪太朗」が始まる。サブタイトルは「初めまして、さようなら~諏訪刑事死す!」というタイトルだった。オープニングで特命刑事であるケータイ刑事の携帯電話を貰った諏訪さん。で、警視庁の廊下を歩いていたら、突然何者かに撃たれて死んでしまった。(「ケータイ刑事 諏訪太朗」の物語はそれで終わりとなった。)

が、これは青葉台学園の制服を着ていた諏訪太朗の夢だった、という夢を海ちゃんが見たものだった。が、夢の世界であっても、「ケータイ刑事」となった新顔の諏訪太朗は、何もしないうちに死亡したということで、余りにも短命な存在でした。

007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作であって、3代目ボンドの第6作である。本作公開時には、初代ボンドのS・コネリーが久しぶりにボンドを演じた番外作品ノ「ネバーセイ・ネバーアゲイン」と競合することになったが、興行成績は本作の圧勝だったことで、3代目になっていたもののシリーズ本家の強さを改めて示した作品となった。

この物語単独では今回のテーマに合致しないが、この作品があるからこと語れる部分がある。ということで、今回のテーマに合致するように「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に繋がる部分というのは、ボンドの同僚である009がベルリンで、東側から脱出してきた009は、貴重な宝石である「ファベルジュの卵」を手にしてイギリス大使館に駆け込んだが、途中で受けた傷のため、息絶えた。(殉職した。)が、そのファベルジュの卵は偽物であって、本物はオークションに主ピンされると言うことから、ボンドが任務に就くことになる。

この物語では、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に対して前任者の009が登場し、ここで殉職している。よって、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に登場する009は少なくとも本作以降で代替わりしていると言うことになり、長期にわたって009ではないということになる。(但し、本作の009の後任の009と、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の009とが同一人物であるのかは不明であり、更に代替わりが行われている可能性もある。但し、そうなると、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の009は、より在任期間が短いことになる。)

007」:「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。1999年のシリーズ第19作であって、5代目ボンドの第3作である。ボンドガールとして登場したソフィー・マルソーが大女優ぶりをいかんなく発揮して、本来のメインとなる(はずだった)ボンドガール(=クリスマス・ジョーンズ博士・、演じたのはデニス・リチャーズ)を完全に喰ってしまい、D・リチャーズは存在感のないボンドガールとして知られるようになってしまった作品であった。

元KGBの雇われ殺し屋として活動していたレナード(ヴィクター・ゾーカス)は、ソ連のアフガン撤退後、余りにも冷酷な殺しをしていたことから厄介払いされてしまい、フリーのテロリストになった。そして石油を牛耳るロバート・キング卿の娘・エレクトラ・キングを誘拐した。が、身代金の支払いを拒否されたことをエレクトラが知ると、エレクトラはレナードを利用して、ある計画を開始した。そして、レナードの元から脱出した。MI-6はレナードの元に009を派遣した。(当然、「オクトパシー」の後であるから、いつから009となったかは不明であるが、少なくとも007・ボンドよりは後から00要因になった新顔であることに変わりはない。)

009はエレクトラの脱出から1週間、レナードのアジトに潜入し、レナードの頭に銃弾を撃ち込んだ。しかし、レナードの反撃があって、009はレナードに撃たれて殉職している。

一方、頭に銃弾を受けたレナードだったが、奇跡的に彼は死ななかった。銃弾が頭の中に残り、それが少しずつ頭の中を移動していたことで、神経を圧迫し、レナードは痛みを全く感じなくなっていた。しかし、MI-6はその状況では、長くは活きられないと判断したため、トドメを刺すための00要員の派遣はしなかった。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)と同格の肩書きを、主人公よりも後から貰った人物(「ケータイ刑事」では諏訪太朗、「007」では009)が撃たれて死亡(殉職)しているということである。そして、その在任期間は主人公(銭形/ボンド)よりもはるかに短い短命であったということである。(特に諏訪太朗は「ケータイ刑事」になったと思ったら死んでいるので、何もしていないということになる。)

一方、相違点は、「ケータイ刑事」ではその肩書きでは本当に何もすることなく殉職してしまったが、「007」では暗殺に失敗しているものの、少なくともレナードというターゲットに対して頭に銃弾をぶち込んだということで、多少なりにも任務を遂行しているということである。(但し、頭に残った銃弾のため、レナードを痛みを感じないモンスターにしてしまったのも事実であった。)更に、「ケータイ刑事」では夢での出来事であって、現実に起こったことではないが、「007」では現実に起こったことである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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