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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その252) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「書斎での殺し」です。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.17話」、「007」からは「黄金銃を持つ男」です。

ケータイ刑事」:「・1st.17話」。「ミステリー作家は二度死ぬ!? ~江戸川サンポ殺人事件」という物語。「江戸川サンポ」とは言うまでも無く「江戸川乱歩」をもじった名前のミステリー作家であるが、こういう名前の使い方というのは「ケータイ刑事」らしい所ですね。

日本でも指折りのミステリー作家・江戸川サンポが自宅で殺されたということで、ちゃんと岡野さんは現場に行って捜査を開始した。現場は江戸川サンポの自宅の二階にある書斎で、こめかみを銃で撃たれて、椅子の上で死んでいた。また、机の上には万年筆があったことから、岡野さんは仕事中に殺されたと判断した。また、使用された銃は38口径で、至近距離からの発砲で即死、しかも他に争った形跡は全く無かった。また、犯人の出入りはバルコニーからの模様で、庭には犯人のものらしい足跡があった。

家族の話を聞き、岡野さんの珍推理が語られたりしている間に、ちゃんは、庭の足跡が偽物と言うことを見抜いた。そうなると犯人がどうやって逃げたのか?ということになり、岡野さんは「自殺」と言うようになる。

ちゃんは、本日、遺言状のことで弁護士が江戸川サンポに呼ばれていたことから、遺言状に絡んだことが事件に関係していると考えた。

庭を調べていると、庭にある井戸から、ロープで結ばれた錘と拳銃が発見され、岡野さんは自殺説に自信を持つようになり、息子の騎士が「自殺」と口にしたこともあって、岡野さんの結論は、サンポは自殺をして、凶器を井戸に落ちるように細工した推理作家らしいミステリアスな死に方をした、と結論づけ、事件は解決したと自信満々だった。

しかしちゃんは、自殺を装った殺人と考えて、岡野さんの考えた方法では銃が井戸に落ちないことを証明した。(書斎の机から窓の距離があったため、銃は井戸に落ちなかった。)そして、これは窓際にあるソファーで自殺したことに見せかける仕掛けだったと説明した。そして、「江戸川さんの殺人に見せかけた自殺、の計画を更に利用した犯行」と結論を出した。しかし、そうなると犯人の逃走方法は?ということになる。

更に調べていると、バルコニーからも、更に屋根からも逃走した様子は無かったことで、ちゃんは内部の者の犯行と考えるようになる。そして、現場を密室状態にしたのが犯人ならば、それは自分のアリバイを作るためと考えた。

しかし、岡野さんはまだ自殺説を採っていて、何処かに遺書があるものと思ってそれを探していた。ちゃんも更に調べていて、そして閃いた。

江戸川サンポは自殺するつもりで、それを殺されたように見せかけるトリック工作をしていたが、息子が書き換えられる遺言状の内容が都合が悪いものと知り、自殺に見せかけて殺害し、サンポが用意した方法で凶器を井戸に隠した。そして書き換えられた遺言状を探そうとしたが、時間が無かったことから探すのを後回しにするため、鍵をかけて密室を作って逃げる時間を作った。そしてあとから発見者のふりをして部屋に入ったときに、鍵を書斎内に置、密室だったことを偽装した。それは、窓ガラスの破片の上に、鍵が落ちていたことから証明された。

そして、息子の清のセーターから硝煙反応が出たことを告げられると、清は観念した。

サンポが自殺しようとしていたことを知っていたが、遺遺言書を書き換えて、遺産は全て「江戸川散歩記念館」創設の資金に回す様にしたため、犯行に及んだのだった。

ということで、色々と仕掛けを作った書斎で殺されることになった江戸川サンポでした。

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作で、3代目ボンドの第2作である。スペクターが登場しなくなった3代目ボンドでは、遊び心が一段と強くなっていくが、本作では敵の殺し屋スカラマンガの持つ銃(黄金銃)が、日用品であるシガレットケース、ライター、カフスボタン、ペン(万年筆)を組み合わせることで銃になるというギミックと、自動車に翼を付けて飛行機になるというものが如実に語っている作品である。そうして、3代目ボンド作品は秘密兵器がエスカレートしていくことになりました。

バンコクを拠点とする大物実業家のハイ・ファットは、超高性能太陽電池・ソレックスを手に入れて、太陽エネルギー市場の独占を図るため、殺し屋のスカラマンガを雇った。そして専門家のギブソンを引き抜こうとした。が、ボンドが動き出したことから、スカラマンガを雇ったことが間違いだったと気づいた。

そんな彼は、豪邸である自宅の書斎で、スカラマンガと手を切ろうとし、更に、イギリス情報部の動きから逃げるために身を隠そうとする。しかし、スカラマンガもイギリス情報部動いていることから、ハイ・ファットを片付け、自らが太陽エネルギー市場を独占することを思いつき、それを実行しようとする。

ハイファットの書斎に呼ばれたスカラマンガは机にシガレットケースなどを置き、椅子に座り、ハイ・ファットの話を聞きながら、机に置いた小物をいじっていた。で、組み上げたのが黄金銃だった。ハイ・ファットは銃が出来るとは夢にも思っておらず、身を隠すことを告げる。が、そんなに、スカラマンガの黄金銃が向けられた。そしてスカラマンガは一発でハイ・ファットを射殺した。直ちに黄金銃の分解を始めるスカラマンガ。また、屋敷の警備員たちは銃声を耳にしたことから何事かと集まってくる。黄金銃を分解したスカラマンガは、ハイ・ファットが自殺したと告げ、その後継者に指名されたと語り、野望に突き進んでいくことになる。

が、最終的にスカラマンガはボンドに倒されて、野望は夢と終わったのだった。

共通点は、書斎でその部屋の主が銃で殺されていること、そして殺害後、使用された銃はその場から消えていること、また、その殺害にはギミックがあるものが使われていること、そして殺人者は殺された人物の身近な人物(「ケータイ刑事」では息子、「007」では雇った殺し屋)だったこと死んだのは「自殺だ」と言っていること、そして主人公(銭形/ボンド)の活躍で野望が潰えていることである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では殺害の手口が捜査によって明らかにされて逮捕されているが、「007」では殺しの様子は描かれているものの、警察が捜査することはなく、その殺しの件では逮捕は愚か、容疑者として扱われることも無かったと言うことである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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