「DARK STAR」 [映画(洋画)]
表題の作品は1974年のアメリカ映画「ダーク・スター」である。日本での劇場公開は1981年5月だったということで、なかなか公開されない作品であった。大学を卒業したばかりのジョン・カーペンターとダン・オバノンが、学生時代に製作した作品をリメイクという形で製作したパロディ仕立てのSF作品である。現在ではカルト作品の一つとして知られている隠れた人気のある作品となっている。
作品データを記しておくと、時間は83分、監督と音楽はジョン・カーペンター、脚本はジョン・カーペンターとダン・オバノンの2人、撮影はダグラス・ナップ、特殊効果はダン・オバノントビル・テイラーの2人である。そして出演は、ブライアン・ナレル、ドレ・バヒッチ、カル・カニホルム、ダン・オバノン、ジョー・サウンダース、マイルス・ワトキンズ、たちである。
時は21世紀の半ば、人類は宇宙に進出して、銀河系を越えた彼方に新天地を求めていた。そして、光速航行が出来る探査船ダーク・スター号にはドゥーリトル 、タルビイ、ピンバック、ボイラーという4人の乗組員を乗せ、優れたコンピュータが統括する形で、不安定惑星を次々と爆破ていった。そんな中、ダーク・スター号は小惑星群の嵐に遭遇してレーザーに異常が起こった。が、この事態に気づいた者はおらず、そのまま作業が続けられた。で、爆破作業の途中で事件が起きた。それは、20号爆弾が指令を無視して動き始めた。レーザーの故障で船体から離脱できない状態になったため、1人の隊員が探査船から出て回り、爆発に備える20号の説得を始めた。で、苦労して説得に成功した。で、タルバイはフェニックス星を目指すためにダーク・スター号を離れ、ドゥーリトルはサーフボードのような鉄の板をつかんで浮遊し、他の2人は爆破と共に塵と化した。
'70's当時までの有名なSF映画のパロディを散りばめて、笑いを取りながら、シリアスな展開からシニカルな所まで突き進んでいくストーリー展開が面白い。
また、パロディは元ネタが分かってこそより楽しめるが、本作では余りにも有名な作品のパロディを行っているので、説明不要で笑える所があるので、これはこれで宜しいかと...
尚、本作はあくまでも低予算の作品であるので、J・カーペンターやD・オバノンの名前に釣られてやってきた大作志向の方は期待外れと言ってしまうかも知れないですね。が、製作時期を考えたら、そういう大作志向の方が本作に期待すると言うこと自体が間違っているということをお忘れないように...(だからこそ、カルト作品なですから...)
コメント 0