伊藤麻衣子『GOLDEN J-POP/THE BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1999年にリリースされたベスト盤である。彼女も'80'sアイドルの中ではこれというベスト盤がリリースされていない一人である。そんな中、1枚もので比較的内容が充実しているのが本ベスト盤である。(これをベースにして、あと2~3曲を追加して「ゴールデン☆ベスト」シリーズにラインナップして欲しいと思う所である。)
収録曲は以下の全16曲である。『夢の入口』『秋のほほづえ』『危ない感傷』『さよならのカレンダー』『キミたちにグッドラック』『優しい絆』『感激! ラブモーション』『スロー・ダンサー』『見えない翼』『不良少女とよばれて』『わたしの胸に』『もっと真実』『真珠貝の涙』『愛の陽炎(かげろう)』『September Summer ~リア・ウィンドウに残った夏』『最後の春休み』。
収録曲にデビュー曲の『微熱かナ』が含まれていないという所に大きな疑問(時間的にも約65分であるだけに、『微熱かナ』をカットする理由が見当たらないのですが...)があるが、それ以外としてはアルバムの中に収録されていた隠れた名曲が収録されていたり、CMで使われていた佳曲が収録されているなど、内容的には悪くない。
彼女が主演して大ヒットしたドラマ「不良少女とよばれて」をそのままという『不良少女とよばれて』(主題歌ではないが、ドラマそのままです。)と、やはり主演したドラマ「婦警候補生物語」の主題歌『見えない翼』など、'80'sを象徴する彼女の代表的な曲から、『キミたちにグッドラック』と『最後の春休み』のような隠れた名曲が聴けるのも嬉しい所である。
ただ、やはり『微熱かナ』が欠けているのと、もう少し曲順に工夫をして欲しいと思う所である。その点を修正して、75分ぐらいの収録時間とした「ゴールデン☆ベスト」がリリースされれば、本アルバムの存在価値は消えてしまうが、現時点では満点ではないものの、十二分に価値のあるベスト盤である。
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