上田正樹と有山淳司『ぼちぼちいこか』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1975年5月に発表されたアルバムである。この当時の上田正樹は、今や伝説になっているブルースバンドの「上田正樹とサウストゥサウス」として活動していて、正に伝説のアルバムである。そのバンドは1976年には解散してしまうので、活動期間は長くなかったが、その後ソロに転向して現在も活躍する上田正樹の若き地代の貴重な作品と言うことにもなっている。
収録曲は、以下の全12曲である。『大阪へ出て来てから』『可愛いい女と呼ばれたい』『あこがれの北新地』『Come on おばはん』『みんなの願いはただひとつ』『雨の降る夜に』『梅田からナンバまで』『とったらあかん』『俺の借金全部でなんぼや』『俺の家には朝がない』『買い物にでも行きまへんか』『なつかしの道頓堀』。
尚、2007年に「ぼちぼちいこか+6tracks」という限定盤としてリリースされたものには、以下の6曲のライヴ・バージョンがボーナス・トラックとして追加収録されている。『バッド・ジャンキー・ブルース』『ほんとにいやになるぜ』『負けると知りつつバクチをしたよ』『Get you when I want you』『Licking Stick』『Funky Broadway』。
お薦め曲は『大阪へ出て来てから』『あこがれの北新地』『梅田からナンバまで』『とったらあかん』『買い物にでも行きまへんか』という所をピックアップしておく。
これぞ大阪というブルースをたっぷりと聴くことが出来るのと、大阪弁がこれほどまでにブルースに似合っていると言うことを教えてくれるアルバムである。大阪弁というと、漫才などのお笑い形のものというイメージが一部にあるが、泥臭さを感じるサウンドに実にマッチしていて、生活感たっぷりのブルースが独特の世界観を構築していて、どことなく、ディキシーランド・ジャズに繋がるように感じられるのも面白い所である。
'70'sらしさを感じるところでもあるだけに、じっくりと聴きたいアルバムの一つである。
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