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「やくざ番外地」(その2) [映画(邦画)]

今回は1969年9月に劇場公開されたシリーズ第1作についてです。東映のやくざ映画とは趣が違っている所が(良くも悪くも)魅力となっている作品である。

シリーズ第1作やくざ番外地」(1969年)
作品データを記しておくと、1969年の日活作品で、時間は86分、監督は西村昭五郎、脚本は永原秀一と浅井達也の2人、撮影は安藤庄平、美術は深見浩、音楽は真鍋理一郎である。そして出演は、丹波哲郎、山本陽子、長谷川明男、佐藤慶、小畑絹子、郷えい治、岡崎二朗、清水将夫、相原昇、旅永三郎、深江章喜、永山一夫、柳瀬志郎、須賀不二男、たちである。

野見組は、多摩市の高瀬組を傘下に加えようとして動き出し、大幹部の村木卓を送り込んだ。村木は多摩市の愚連隊・血生会を手下にして、高瀬組を痛めつけることを始めた。しかし、高瀬組の代貸・塚田勝は、かつて村木と兄弟の盃を交した仲であった。そんなことを知らずに、村木は塚田の妻・静江の店で、塚田と再会した。昔を懐かしみながらも、今は敵対する関係になったことを知ったのだった。更に、村木は、妹の冴子が不治の病に冒されていることを知って驚いた。で、高瀬組組長殺害を血生会に命じ、高瀬は死際に、代貸の塚田と堤に、近く出所する息子・信司の跡目相続を遺言して逝った。そんな中、高瀬組の窮状を知った横浜の葛城組が助力を申し出てきたが、高瀬組は無視した。それからまもなくのある日、冴子は血生会の沢地に乱暴されそうになり、そこを出所した信司が助けた。それから数日後、信司は高瀬組の三代目襲名披露が行なわれた。村木は高瀬組にやってくると、野見組との合併を迫るが、信司はそれを拒否し、堤は村木に斬りつけた。が、その場は塚田が抑えて、村木は無事だった。が、堤は村木の子分に刺された。そんな経緯があったが、信司と冴子は交際を続けていた。血生会は賭場を開き、悪どい手法で金を巻き上げていることを塚田が知ると、賭場に乗り込んでイカサマを暴いた。その騒ぎを知った信司が賭場に駆けつけてきたときには、塚田は捕らえられていた。信司は決着に指を詰め、村木が間に入り、塚田は難を逃る。が、この時、冴子は全てのことを知り、兄を非難し、村木は妹の恋人が敵の組長と知って呆然となった。以後、冴子は高瀬組に身を寄せるようになり、信司は静江の店に匿い、村木は必死に妹の行方を探した。ということもあって、村木は高瀬組をなかなか手中に出来ず、野見組は幹部の北原を更に送り込んだ。これに血生会は、高瀬組のシマを横取りされると焦り、自分たちだけで高瀬組へ殴り込みをかけた。この時、冴子を庇った静江が殺され、信司は怒りで沢地を斬り捨て、塚田は北原を叩き斬ったが、村木には歯が立たずに殺された。このままではということで、高瀬組は葛城組の助っ人を受け入れ、野見組と全面戦争に突入した。が、これには裏が会って、実は葛城は野見は裏で手を結んでいて、信司を消そうと企てていた。そして信司と冴子は殺され、それを見た村木は怒りから、葛城と野見に向かって突っ込んでいった...

やくざ映画であるが、何処かに日活が得意とする無国籍ヒーロー作品の雰囲気があって、これが独特の雰囲気に繋がっている。この点は本作の特長になっているのだが、どこかで「やくざ映画」と感じられない所があるのもまた事実である。

まあ、異色のやくざ映画ということで宜しいかと...

 

↓ビデオですが...

やくざ番外地 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: VHS


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