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「若さま侍捕物帖」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第62弾として取り上げる作品は、時代劇で「5大捕物帖」の一つとされているシリーズの「若さま侍捕物帖」シリーズです。城昌幸の原作で、何度か映画化されており、テレビドラマとしても製作されている人気キャラが活躍するシリーズである。(一部作品は「若さま侍捕物手帖」となっていたり、テレビドラマでは1973年の林与一主演作では「若さま侍捕物帖」というタイトルで、1978年の田村正和主演作では「若さま侍捕物帳」のタイトルとなっている。また、原作小説のタイトルは「若さま侍捕物手帖」である。)

これまでに、新東宝が2作品ずつ2度にわたっての4作品を製作し、東映が10作品を製作している。新東宝の作品は、1950年から1951年にかけて、黒川弥太郎の主演、中川信夫監督で2作品を、そして1953年に坂東鶴之助主演で2作品が製作されている。(4作品とも「若さま侍捕物帖」という文字が使われている。)

一方、東映作品は、後に「銭形平次」が代表作となる大川橋蔵がスターの仲間入りを果たすことになったシリーズであって、1956年から1962年の間(1959年は無し)に全10作が製作されている。(第1、2、4作が「若さま侍捕物手帖」のタイトルが使われているが、それ以外の7作は「若さま侍捕物帖」のタイトルである。)

尚、ここでは、最初の映画作品である1950年の新東宝が用い、新東宝の全4作と、東映の10作中7作が使ったタイトルである「若さま侍捕物帖」シリーズと言う表記を用いることとする。

映画産業が黄金期を迎えていた時代の作品であることもあって、娯楽作品として王道を行く時代劇シリーズとなっている作品である。

初回となる今回は、シリーズ作品のおさらいということで、映画化された順番にタイトルを記しておきます。

新東宝・黒川弥太郎主演作第1作「若さま侍捕物帖 謎の能面屋敷」(1950年)、黒川弥太郎主演作第2作「若さま侍捕物帖 呪いの人形師」(1951年)。

新東宝・坂東鶴之助主演作第1作「若さま侍捕物帖 江戸姿一番手柄」(1953年)、坂東鶴之助主演作第2作「若さま侍捕物帖 恐怖の折り鶴」(1953年)。

東映・大川橋蔵主演シリーズ第1作「若さま侍捕物手帖 地獄の皿屋敷」(1956年)、大川橋蔵主演シリーズ第2作「若さま侍捕物手帖 べらんめえ活人剣」(1956年)、大川橋蔵主演シリーズ第3作「若さま侍捕物帖 魔の死美人屋敷」(1956年)、大川橋蔵主演シリーズ第4作「若さま侍捕物手帖 鮮血の晴着」(1957年)、大川橋蔵主演シリーズ第5作「若さま侍捕物帖 深夜の死美人」(1957年)、大川橋蔵主演シリーズ第6作「若さま侍捕物帖 鮮血の人魚」(1957年)、大川橋蔵主演シリーズ第7作「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」(1958年)、大川橋蔵主演シリーズ第8作「若さま侍捕物帖」(1960年)、大川橋蔵主演シリーズ第9作「若さま侍捕物帖 黒い椿」(1961年)、大川橋蔵主演シリーズ第10作「若さま侍捕物帖 お化粧蜘蛛」(1962年)。

次回からは、各作品について、年代順に記していくことにします。(まずは黒川弥太郎主演作からということになります。)

 

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