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「DE LA PERT DE COPAINS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1970年のフランス映画「夜の訪問者」である。日本での劇場公開は1971年4月であった。初期の「007」シリーズの監督として知られているT・ヤング監督とC・ブロンソンの顔合わせによる、サスペンス・アクション作品である。ただ、「フランス映画」ということからすると、ちょっとはみ出しているような雰囲気のある作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は94分、原作はリチャード・マシスン、監督はテレンス・ヤング、脚本はアルベール・シモナンとシモン・ウィンセルベルグの2人、撮影はジャン・ラビエ、音楽はミシェル・マーニュである。そして出演は、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・メイソン、ジル・アイアランド、リヴ・ウルマン、ミシェル・コンスタンタン、ガブリエル・フェルゼッティ、ルイジ・ピスティッリ、ジャン・トパール、ヤニック・ドリュール、たちである。

ジョーは、南仏の港町・ビルフランシュで、妻・ファビアンヌと12歳になる娘・ミシェールとの3人で、観光客相手の釣船で商売をしていて、静かな生活を送っていた。しかし、ある夏の夜、一人の訪問客によってその生活が一変することになる。男はホワイティと名乗り、ロスの依頼で、ジョーの船を使ってある輸送品を運べと強制した。ロスはジョーが朝鮮戦争の時仲間で、脱走計画に加わったジョーが、無用の殺人が行われたことから置き去りにした男だった。7年の歳月が流れ、ジョーは過去を捨て去ったつもりであったが、ロスは覚えていたのだった。ジョーはその仕事を拒否したが、口論から乱闘になり、ホワイティを殺してしまった。壁手のことを妻に話したジョーは、妻と共に死体を崖から投げ捨てたが、ロスの手下のカタンガとファウストが家に来ていた。そして、娘を人質にして、仕事を強制した。仕方なくジョーは船を出した。沖では麻薬取引の準備が行われていて、ジョーは麻薬を運ぶことを強要されたジョーは反撃に出て、家族を救おうとした。しかし、ロスは既に娘を連れ去っていた。で、ジョーは、ロスの情婦で、取引の金を運んでくるモイラを捕らえ、家族との交換を申し出た。モイラの声を聴いたロスはそれを承知したが、素直に応じた訳ではなかった。人質交換と同時に銃撃戦となり、それによってジョーの車はタイヤを打ち抜かれ、ロスは重症を負った。が、再び家族を人質に、ジョーはモイラと共に医者を連れてくることになる。一時間という時間の猶予で医者を探しに行ったジョーは、苦労して医者を見つけて戻ってこようとするが、信号無視から警察に追われることになる。一方、ロスは傷が酷く、ジョーが戻って来るまでに死んでしまった。しかし、カタンガがまだ残っていた。ファビアンヌは何とかして脱出しようとして、消毒用アルコールをカタンガの顔にあびせると、ミシェールと脱出した。しかし、直ぐにカタンガが追ってくる。追いつめられた2人は草原に火を放ち、必死に逃げる。そんな所にジョーの車が到着した。しかしカタンガは銃を持っていて、麻薬取引の船に向かわされる。が、ジョーは船室の隅にある救難用信号拳銃を使い、カタンガの隙を狙って引き金を引いた。カタンガは火だるまとなって海に消え、ジョーは家族を守り抜いたのだった。

ブロンソンらしい男臭いヒーロー・アクションを見せている作品である。家族を守るための男の姿が実に熱い。しかも、サスペンス・タッチで次から次へと危機の連続というのも、ツボを抑えた演出となっている。

また、本作では、ブロンソンとの共演が多く、私生活ではパートナーとなっているJ・アイアランドがブロンソンのパートナーではなく、敵ボスの情婦を演じているというのも見所の一つとなっている。

フランス映画らしくなく、イギリス映画のような雰囲気のあるサスペンス・アクション作品ということでもあるだけに、チェックしておきたい作品の一つである。(ブロンソン主演作品ということでは、別の意味で要チェックであるが、異なるアプローチからも「必見」ということになる作品である。)

 

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