遠藤響子『ホッチキス』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1999年1月に発表されたアルバムである。それまでは「遠藤京子」名義で音楽活動(シンガーソングライターとしてだけでなく、ソングライターとして楽曲提供を行っている。)をしていた彼女であるが、前年に「遠藤響子」と改名し、この名義では初めてとなったアルバムである。ピアノの弾き語りによるアルバムであって、じっくりと聴かせてくれる内容となっている。
収録曲は以下の全14曲である。『あなたの孤独』『私の恋人』『走れ走れ』『取扱注意』『ここにいる』『花束』『忘れておしまい』『ひとつの思い』『ホワイトガール』『B・C・H~baby come here~』『雨よふれ』『ひとり』『Sweet home』『哀しいダンス』。
この中からシングル・カットされたのは『走れ走れ』であるが、シングル・リリースは1999年11月ということで、アルバム・リリースから10ヶ月後のことであった。(某アニメのエンディング曲として使われました。)
お薦め曲は、『私の恋人』『ここにいる』『花束』『雨よふれ』という所をピックアップしておく。
本アルバムは、内容が良いだけでなく、録音が素晴らしいことでも知られているアルバムである。(ピアノの弾き語りの録音というのは難しいものの一つである。)そのため、本アルバムは、ピアノを録音したアルバムとしても引き合いに出されることが多く、それによって彼女の歌声を耳にすることもよくあるアルバムである。(そういうことで、本アルバムの一部は耳にしたことがあるという方が多いでしょうね。)しかし、そういうアルバムに限って、全部を聴いたという人は少なかったりする。また、録音が優秀ということから手元に置いてあるが、意外と聴かないということもある。
本アルバムは、楽曲も良く、彼女の繊細なボーカルも素晴らしいだけに、「優秀録音盤」として眠ってしまうには余りにも惜しいものの一つである。
優秀録音盤を入手すると言うことからでも良いが、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。
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