オフコース『SONG IS LOVE』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1976年11月に発表された彼らの4枚目のアルバムである。尚、発表当時は「オフ・コース」名義であったが、「オフ・コース」名義のアルバムとしてはこれが最後である。前作からプロデュースを行った武藤敏史の芳伸も会って、小田、鈴木の2人もプロデュースを行うことになったアルバムであり、彼らのキャリアの上でも大きなポイントとなるアルバムである。(セールスということではまだまだでしたが...)
収録曲は以下の全12曲である。『ランナウェイ』『ピロートーク』『こころは気紛れ』『ひとりで生きてゆければ』『ひとりよがり』『青春』『めぐる季節』『おもい違い』『青空と人生と』『恋はさりげなく』『冬が来るまえに』『歌を捧げて』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。アルバムよりも半年先に、彼らの8枚目のシングルとしてリリースされたのが『ひとりで生きてゆければ』である。そして、アルバムの一ヶ月前に先行シングルとしてリリースされたのが『めぐる季節』(B面曲は『ランナウェイ』)である。そして、アルバムから3ヶ月後に『こころは気紛れ』が再録音されてシングルとしてリリースされた。(このシングルが「オフ・コース」名義の最後の作品で、それ以降は「オフコース」名義となる。)
お薦め曲は、シングル曲の『めぐる季節』と『こころは気紛れ』、それ以外からは『青春』『冬が来るまえに』『歌を捧げて』をピックアップしておく。
彼らのキャリアの上では、様々な区切りとなったり、新たな船出をしたアルバムと言うことになるが、サウンドを含め、あらゆる点で、区切りと旅立ちが絡んでしまったこともあって、どっちつかずというアルバムになって締まったのが残念である。(実際、次作でブレイクするだけに、ブレイク前の最後のアルバムとして、目立たない存在になってしまった...)
確かに、絶対的なこれという曲は無いが、また、絶対的にダメというハズレの曲も無く、粒ぞろいの佳作が集まった内容となっている。(悪く言えば、どんぐりの背比べと言うことになりますけど...)一応、彼ららしい所もあり、ブレイク前の隠れた名曲もあるというアルバムである。ということで、やはり聴いておきたいアルバムの一つである。
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