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「DIABOLICA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1974年のイタリア映画「デアボリカ」である。日本での劇場公開は1975年4月であった。「エクソシスト」のヒットで世界的に折ると映画ブームが到来することになったが、ブームに乗って製作されたイタリアン・ホラー作品である。但し、ブームに乗ったイタリア映画はとんでもない「亜流作品」が多く生まれているが、本作はそういうものではなく、なかなか良く出来ている作品である。(でも、B級作品の範疇に入りますが...)

作品データを記しておくと、時間は108分、監督はオリヴァー・ヘルマンとリチャード・バレットの2人、脚本はオリヴァー・ヘルマンとアントニオ・トロイソの2人、撮影はロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ、音楽はフランコ・ミカリッツィである。そして出演は、ジュリエット・ミルズ、ガブリエル・ラヴィア、リチャード・ジョンソン、エリザベス・ターナー、デヴィッド・コリン・Jr.、ニーノ・セグリーニ、バーバラ・フィオリーニ、たちである。

人妻のジェシカが突然妊娠した。あれほど注意して妊娠しないようにしていたはずなのに、妊娠三ヶ月という。が、これまでに娘と息子を産んでいる彼女だったが、今度のつわりは酷く、時には血を吐くこともあって、精神的には最悪だった。そんなある日、昔の恋人と一緒に写っている写真を見つけた彼女は、突然凶暴になって、夫・ロバートが大事にしている金魚鉢を叩き壊してしまった。更に、お腹の子供は異常な成長を見せるようになり、ジェシカの顔は醜悪な化け物のように変わってしまう。彼は、以前に悪魔に取り憑かれ、それをディミトリという超能力者に救われたことがあり、その時の悪魔が復讐しようとしているのだった。ディミトリは彼女を救えるのは自分しかいないと言い、その言葉を信じたロバートは、ディミトリに任せることにしたが、悪魔とディミトリの対決が始まるが、悪魔の圧勝だった。悪魔によって死が延期されていたディミトリだが、それまでの時間も少ない中、最後の対決に挑んでいく。悪魔はジェシカに乗り移って挑発する。それに起こったディミトリはジュシカの腹を力の限り叩き続け、悪魔が乗っ取ろうとしていたお腹の子供を引っ張り出した。ジェシカは無事で、胎児は死産ということになったが、悪魔の魔の手からは逃れることが出来た。数日後、一家は何事も無かったように観光船に乗っていたが、息子・ケンの両眼が悪魔のように不気味な金色に光っているのを誰も気づいてはいなかった...

「エクソシスト」を意識しているところや、物語の展開ということでは、「エクソシスト」の亜流作品と言うことが出来るが、よりグロく、より醜悪に描いていることで、なかなか上手く作っている所がある。ただ、続編が製作できるように仕込んでいるところや、次への伏線が見え見えという所もあるのも事実ですが...

「マカロニ・ウエスタン」でもそうであるが、当たり外れが大きいイタリアのブームに乗った亜流作品群の多いイタリアン・ホラーの中では出来は上位に入るものであるが、やはり「亜流作品」ということからは逃れられない作品ではあるものの、それなりに楽しめる作品である。

 

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