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「DER SUMMER DES SAMURAI」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年の西ドイツ映画「ベルリン忠臣蔵」である。日本での劇場公開は1987年12月であった。邦題から分かるように、ベルリンを舞台にしたとんでもない映画である。が、アメリカ映画だと、イメージだけで現実とは大きくかけ離れたとんでもない武士が出てくるのだが、ドイツ映画はそういうことはなく、時代考証などは良く出来ている。(が、ストーリーとしてはやはり「とんでもない」作品ですけど...)

作品データを記しておくと、時間は105分、監督はハンス・クリストフ・ブルーメンブルグ、脚本はスザンヌ・ニッシヴィッツ、撮影はウォルフガング・ディクマン、音楽はヒューベルト・バルトローメである。そして出演は、ヴォジェックス・プュショナック、コーネリア・フローボッシュ、ハンス・ピーター・ホールウォッシュ、ナジャ・ティラー、ピーター・クラウス、たちである。

大石内蔵助の末裔に恩を受けたドイツ青年が夜のベルリンの街を恐怖に陥れた。黒装束に「大石」の文字が染め抜かれた鉢巻き姿で、経済界の大物、有力政治家といった要人の元に忍び込み、そこに日本語(漢字)で忍び込んだ証拠を記していく。その文字は「矢頭」「寺坂」「赤垣」…というような文字だった。当局はこれが何を意味するのか、全く解読できなかった。一方、この事件を追う女性レポーターはそれを解こうとする。やがて警察は、一連の事件をジャパン・バンデの仕業と断定して追っていく。が、狙われた要人たちには共通点があって、過去に日本を訪れた時に、ある秘剣を盗み出し、それによって大石家が破滅していた。青年は、恩を受けた大石家に忠義を尽くすために、復讐しようとしていたのだった。要人の大元締めは、身の危険を感じ、刺客として忍者を雇い、正体不明の敵を倒そうとしたが...

結局の所、C級作品にありがちなとんでもない映画である。まあ、そういうとんでもない映画ということが理解できる方だけが頭を抱えながら楽しむという作品である。ただ、内容としてはコメディに走ること無く、アクション・サスペンスとして(真面目に)作られている。が、アイデアが余りにも「とんでもない」ものであるので、思わず笑ってしまうような所が多々ある作品に見えてしまう作品である。

 

↓LDでリリースされていたものの、DVD化されていません。ビデオです。

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