オフコース『The Best Year of My Life』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1984年6月に発表された彼らの11枚目のアルバムである。前作から約2年ぶりとなった本アルバムは、鈴木康博が抜けて4人になったオフコースとしての最初アルバムであり、かつ、3年間の活動というように期間を限定しての再出発となったアルバムである。また、タイトルに「BEST」の文字があるが、ベスト・アルバムではなく、通常のスタジオ・アルバムである。チャート成績は、オリコンで1位を獲得している。
収録曲は以下の全9曲である。『恋びとたちのように』『夏の日』『僕等の世界に』『君が、嘘を、ついた』『緑の日々』『愛を切り裂いて』『愛よりも』『気をつけて』『ふたりで生きている』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。アルバム・リリースの2ヶ月前に先行シングルとしてリリースされた『君が、嘘を、ついた』(オリコンで2位を記録、B面曲は『愛よりも』)、アルバム・リリースの翌月にリリースされた『夏の日』(オリコンで15位を記録)、その2ヶ月後にシングル・カットされた『緑の日々』(オリコンで14位を記録)である。
お薦め曲は、ヒット・シングルの『君が、嘘を、ついた』と『緑の日々』、それ以外からは『恋びとたちのように』をピックアップしておく。
サウンドが変わり、ポップな要素が出ていることを思うと、これまでとは異なる切口の聴きやすさがあって、これはこれで悪くなく、「新生オフコース」ということが感じられる。が、「オフ・コース」時代から聞いていた者とすると、片翼飛行になったという印象が強く、変わりすぎてしまったという印象の方が強いのも事実である。(そのため、彼らのラスト・アルバムというように認識されていることもある。)
まあ、これはこれということで...
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