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太田裕美『12ページの詩集』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1976年12月に発表された彼女の5枚目のアルバムである。やはり前作から半年のスパンで発表されたアルバムである。12曲の全てが異なる人の作ということから、実にバラエティに富んだ内容のアルバムとなっている。チャート成績は、オリコンで最高位9位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『あさき夢みし』『失くした耳飾り』『青い傘』『カーテン』『君と歩いた青春』『最後の一葉』『湘南アフタヌーン』『一つの朝』『ミモザの下で』『赤い花緒』『ガラスの腕時計』『恋の予感』。

この中からシングル・カットされたのはアルバムから3ヶ月先行してリリースされた『最後の一葉』(B面曲はアルバム未収録の『銀のオルゴール』である。)である。オリコンで最高位53位を記録し、1976年の年間シングル・チャートでは53位にランクインしている。

お薦め曲はヒット・シングルの『最後の一葉』、そして『あさき夢みし』『君と歩いた青春』『ミモザの下で』『赤い花緒』と彼女自身の作詞作曲である『恋の予感』をピックアップしておく。

同じ人による楽曲のアルバムも良いが、収録曲の全てが異なる作者による曲を納めているというのは、あるようで意外とないものである。また、あっても内容的にバラバラで纏まりが無いものになりがちであるのだが、本アルバムはバラバラ感が全くなく、バラエティに富んだものと感じられるようになっている。基本的にはフォーク系の楽曲が中心ということもあるが、彼女自身の豊かな表現力によって毛色の違う楽曲でも味のあるボーカル曲として光を放っているため、いずれもが魅力的なものになっている。

派手さはないものの、クオリティが高く、完成度も高いアルバムであるだけに、じっくりと聴きたいアルバムの一つである。彼女のボーカルをたっぷりと堪能しましょう!

 

12ページの詩集

12ページの詩集

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1991/09/15
  • メディア: CD


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