大場久美子『ゴールデン☆ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2002年に発表されたベスト盤である。「一億人の妹」というキャッチフレーズでデビューした彼女のベスト盤である。自ら「音痴だから」と発言して歌手活動を停止するなど、MA(ここではイニシャルにしておく)と共に'70'sを代表する歌が下手なアイドル歌手として知られている彼女てあるが、そういう所も'70'sアイドルらしいところであった。
収録曲は以下の全18曲である。『あこがれ』『追いかけないで』『大人になれば』『あの人のイニシャル』『今は片想い』『夏の恋風』『電話ください』『エトセトラ』『キラキラ星あげる』『二人のシナリオ』『サンモリッツ速達便』『あなた』『カレッジ・シューズ』『遅い朝食』『雨に消えたジュン』『ジャングル・ジム』『さよなら ありがとう』『スプリング・サンバ』。
本アルバムは「ゴールデン☆ベスト」シリーズの中でも初期にリリースされたものであって、言葉は悪いが、そのシリーズの中では「ハズレ」の部類に入るものである。というのは、彼女のシングルは全部で10曲がリリースされたが、その内の5曲しか収録していない、収録時間が60分に満たないなどということで、ベスト盤としては不満が残る内容である。(普通のベスト・アルバムであればこれでもと思うが、「ゴールデン☆ベスト」シリーズのベスト盤は、70分を超える収録時間や、選曲に光るものがあるなど、評価できるものがあるが、本アルバムではそれが中途半端であるためである。)
確かに、シングル10曲の中には、殆ど売れなかった曲もあるが、収録時間に余裕があるだけに、シングル未収録シングル曲があるというのは「ゴールデン☆ベスト」シリーズでは名折れである。(まあ、本作はシリーズの中でも初期のものというところで、免罪符があるものの...)
ということで、内容には定評がある「ゴールデン☆ベスト」シリーズに含まれるものであるが、その中でも少数派と言うことの出来る「ハズレ」ということで、「ゴールデン☆ベスト」シリーズにもこういう(ハズレ)ものがあるということを覚えておきましょう。
尚、彼女のベスト盤でお薦めできるものは、1993年にリリースされた「なんてったってアイドルポップ ~あこがれ~」(1枚もので18曲収録だが、これぞという選曲がされている。)であるが、幻のベスト盤という状況になっていて、入手が難しく、プレミアが付いている...
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