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「鳴門秘帖」をEPUB化して... [本/電子書籍]

今年からパブリック・ドメインとなった吉川英治の作品であるが、「青空文庫」の方では、確実に吉川作品が追加されている。(「青空文庫」は毎日、何らかの作品が追加されているが、吉川作品は3日に一度のペースで追加されている。(今月は、4/3、6に追加されている。))

1月に「私本太平記」、2月に「宮本武蔵」が追加され、3月は短編作品ばかり(4/3までに17作品)が追加された。そして、4/6から、いよいよ「鳴門秘帖」が追加されるようになった。(まずは『上方の巻』です。)また、これまでのパターン(吉川英治作品は3日に一度のペースで追加されているので、「鳴門秘帖」が全て追加されるのは4/21になるものと予想される。→4/6の次は4/9、12、15、18、21となるものと思われる。)
尚、「鳴門秘帖」は紙の本や、現在有料販売されている電子書籍(Kindle、Reader、Kobo、Booklive!など、いくつかの電子書籍フォーマットに応じたものがあるが、価格だけは方式に関係なく横並びとなっている。)では全3巻(紙では全部で2000円を超えるが、電子版では1890円となる。しかし、「青空文庫」では無料である。)となっている。「青空文庫」が全6巻(テキスト・ファイルが6つ)となっているのは、「○○の巻」でそれぞれ独立しているためである。

これらの作品は、「青空文庫」に追加されたばかりであるため、KindleでもReaderでも、koboでも、無料版は現時点では無い。(koboに、「私本太平記」の無料版、すなわち青空文庫版(今年の1月から2月初旬にかけて、順次追加されていた。)がようやく追加されたばかりである。)現時点で電子版で読むのなら、自分で電子ファイルを作成するか、有料版を購入するかのどちらかになる。が、無料でテキスト・ファイルを入手できるのだから、今更有料版の購入はあり得ないでしょう。(第一、底本がその有料版と同じ紙の書籍ですし...)しかも、一太郎を使ってEPUB形式で保存するのなら、「青空文庫」に追加されたばかりの作品をその日のうちにEPUB化して読むことが出来るので、選択肢は1つ「自炊」です。

ということで「鳴門秘帖」のEPUB化作業を始めました。ただ、吉川英治作品は、ルビ設定が多く、傍点処理なども結構あり、更に400字詰め原稿用紙換算でも350枚ぐらいになるので、それなりの作業時間が必要なので、数日かけての作業になる。

尚、筆者がEPUB化する作品は、著作権が消滅した作品ばかりである。「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」によると、(筆者が)EPUB化したもののは、青空文庫に了解を求めずに、有償/無償を問わずに再配布してもいいことになっている。(ファイルの最後にある底本に関する各種情報、作業者情報などはそのままで手を加えずに残してあるので、問題となるような所はない。強いて言うと、書籍の表紙として使う画像は、紙書籍の表紙は著作権の問題があるのでNGだし、青空文庫のものということが分かるものを、筆者が独自に作成する必要があるということぐらいですかね。でも、これにしても、「青空文庫版」ということを入れて、独自フォーマットを作り、タイトル、著者名等を入れる簡単なもので、画像らしい画像の無いものにしますけど...)

そういうEPUBファイルで良いのなら、及び、欲しいという方がいるのなら、HPの方で再配布出来るようにしようかしら...(いや、それでなくても去年と比べて忙しくなったので、そんなことをしている時間まで確保するのが難しいという状況だし...)

ちなみに、これまでにEPUB化したもの(EPUB3.0に準拠したもので、拡張子は「.epub」である。)は「宮本武蔵(全8巻)」「火星兵団」「フランケンシュタイン」「ドグラ・マグラ」「黒死館殺人事件」「宝島」などで、ページ数のあるものばかりである。また、これらは、SONY Readerで読むためにepub化したもので、kindle、koboではこのままでは読めない。(対応ファイルに変換することは、再変換をすれば直ぐに出来ますけど...)ただ、自炊したEPUBファイルを読んでいると、ルビ記号などの各種記号が残っているのを発見することもあるだけに、再配布というのなら、もう一度、そういうチェックをして、修正しないとダメですよね。そうなると、時間が無いし...(尚、自分で読むのなら、そういうミスがあっても、「まあいいか」となるのは言うまでも無い。)

欲しい、という方がいれば、コメントの方に書き込んで下さい。対応を考えて見ます。しかし、数ヶ月から半年のすれば、kindleやkoboの方でも無料版が追加されているかも...(Reader Storeの方は追加されそうにないように思えますが...)

※(追記)
本日4/9の「青空文庫」の追加作品は「鳴門秘帖」の2本目の『江戸の巻』です。(ということで、このまま3日おきに順次追加で間違いないようです。)

↓紙のものですが...

鳴門秘帖(一) (吉川英治歴史時代文庫)

鳴門秘帖(一) (吉川英治歴史時代文庫)

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/09/04
  • メディア: 文庫



鳴門秘帖(二) (吉川英治歴史時代文庫)

鳴門秘帖(二) (吉川英治歴史時代文庫)

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/09/04
  • メディア: 文庫



鳴門秘帖(三) (吉川英治歴史時代文庫)

鳴門秘帖(三) (吉川英治歴史時代文庫)

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/10/02
  • メディア: 文庫



吉川英治全集〈3〉鳴門秘帖

吉川英治全集〈3〉鳴門秘帖

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1980/12
  • メディア: 単行本



↓「青空文庫」版を自炊したが、その底本はこれです。

宮本武蔵 全8冊   吉川英治歴史時代文庫

宮本武蔵 全8冊   吉川英治歴史時代文庫

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/21
  • メディア: 文庫



↓その他、いくつか

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

  • 作者: 夢野 久作
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1976/10
  • メディア: 文庫



ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)

  • 作者: 夢野 久作
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1976/10
  • メディア: 文庫



ドグラ・マグラ (現代教養文庫 884 夢野久作傑作選 4)

ドグラ・マグラ (現代教養文庫 884 夢野久作傑作選 4)

  • 作者: 夢野 久作
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1976
  • メディア: 文庫



海野十三傑作選〈3〉火星兵団

海野十三傑作選〈3〉火星兵団

  • 作者: 海野 十三
  • 出版社/メーカー: 沖積舎
  • 発売日: 2002/11/30
  • メディア: 単行本



フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))

フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))

  • 作者: メアリ・シェリー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1984/02/24
  • メディア: 文庫



宝島 (岩波少年文庫)

宝島 (岩波少年文庫)

  • 作者: R.L.スティーヴンスン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/10/18
  • メディア: 単行本


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