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ICチップ付きパスポート [科学/技術]

来年の3月から、ICチップを内蔵したパスポートの発行が始まる。これは偽造防止などを目的にして顔写真などのデータをパスポートに入れるためのものである。新しいICチップの付いたパスポートの発行手数料は、10年有効の場合、現在のパスポートが1.5万円なのに対して1000円アップになるという。

これにはやはりアメリカの圧力がある。というのは、10/26以降に発行されたパスポートがICチップ付きでない場合は、短期滞在者でもビザ取得を義務づけるというアメリカの方針があるためである。

偽造目的として個人の情報を電子データとして入れるということは効果があるのは間違いないだろうが、新たな問題も生ずるのも確実である。電子情報に関する技術の進歩はあまりにも早い。ICチップに入った個人情報の漏洩対策は大丈夫なのであろうか。当然、それらのことは考えられているだろうが、日本の国が行うことにはどうも信用がおけない。(何せ、性善説をベースに考えており、問題が起こらない限り対策が行われないのだから...)

紛失や盗難されたICチップ付きパスポートから情報を読み出し、それが流れるということは容易に考えられる。特に怖いのは、顔写真であり、これに適当な偽名を付けて何らかの犯罪者ということでどこかの国の警察に届け出られてしまったら、自分の知らない間に国際手配者になっていたというようなことが考えられる。(この時、名前まで一致するかどうかは分からないが...)これはあくまでも空想によるものであるが、犯罪の世界では不可能と思われることが容易に実行されることがあり、何が起こるのか分からないのもまた事実である。

結局は、パスポートの管理を今以上にしっかりと行うという利用者の自己責任ということになってしまうのだけは確実である。

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(6/16追記)
アメリカ国土安全保障省は、新たなパスポートの期限を1年間延長して、2006年10月26日にすると発表した。ということで、ICチップの入った新パスポートの発行開始は変わるのだろうか?(無理に変える必要はないのだけど...)



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