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ダビング10は7/4 4:00から [科学/技術]

あれだけ揉めて、空中分解しそうだった「ダビング10」が7/4(金)の午前4時開始と発表された。ということで、業界は期待しているようだが、こんな欠陥規格を遂に導入しちゃうなんて、本当に酷いですね。総務省の体面を立てて、互いに反発していた業界も仕方がない、ということで観念したようだが、メーカーにしても、あれだけ「周知期間が」とか「ダビング10」に関するマニュアル配布は?とか、色々とヘリクツを言っていたのに、掌返したようになっちゃうし、補償金問題という難題を切り離してしまったために、この決着という難問は先送りしただけだし...

HDDレコーダーに録画したものをDVDにダビング出来る回数が緩和されるということでは、確かに良くなったように思える。事実、現在のコピー・ワンスだと、ダビングに失敗した場合、DVDにも残らず、HDDから消えてしまう場合が確かにあったので、これに関しては改善されることになる。が、それ以上は何も変わっていない。(DVDにダビングしたものは、そこから更にコピーをすることは出来ない。)

そもそも、現行DVDの規格では「コピー可/不可」の2つに1つしかコードがないというのが、大きな問題であり、これが欠陥を生むことになっている。DVD-Rであれば、「コピー不可」にしても良いと思うが、RWとRAMのように書き換え可能な規格であれば、全て「ムーブ」に対応させるべきであろう。(DISCからHDDにダビングしたらムーブとなり、DISCのデータは消去されることになる。)現在のRWとRAMは単にビデオテープと同様に、何度も記録/消去が可能というだけになっていて、持っているパフォーマンスが殺されている。

単にTV放送を録画して、それを保存するだけという人には関係ないが、映像を色々と編集して楽しむという人にとっては、現在のシステムはその楽しみを奪っている欠陥規格でしかない。この欠陥が何の改善も行われずに「ダビング10」にそのまま継承されているというのは、欠陥が受け継がれたのと何ら変わりない。よって「ダビング10」も欠陥規格でしかない。

尚、TV放送を録画して、ダビングを重ね、再編集し、それを残して楽しむという行為は、そうやって作成したものを商業的に利用する(販売、レンタルは勿論、上演なども含む)と著作権法違反となるが、個人の範囲で楽しむ分には著作権法でも認められている私的利用の範囲内であり、違法性はない。よって、「コピーワンス」(ダビング10も含む)は法律が認めている範囲を出来ないようにしているだけである。

「ダビング10」によって、一旦RW/RAMにコピーしたものを再度HDDにコピー出来れば、同じシーンを繰り返すように編集するとことが出来るようになり、法律で認められている楽しみが少しは出来るようになるのに...

まあ、編集して楽しむという人がどれだけいるのか、ということで片付けちゃうのでしょうが、それって「少数切り捨て」を進める政府のやり方そのままである。

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があるが、世の中にまた一つ欠陥品がはびこることにしかならないのだから、困ったものである。

ところで、地デジは導入賛成派で、BSデジタルは消極派、有料放送局は否定派だったが、どこまでの放送局が「ダビング10」に移行させるのでしょうか?また、本当に7/4にスタート出来るの?暫くは色々と問い合わせやクレームが来て、メーカーの方も大変なことになりそうだし...

 

だから ↓ こういうものがはびこるのである。

ハイビジョン映像無限コピーバイブル (INFOREST MOOK PC・GIGA特別集中講座 220)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: インフォレスト
  • 発売日: 2007/11/19
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ハイビジョン無限コピー 超絶テクニック (INFOREST MOOK PC・GIGA特別集中講座 241)

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  • 出版社/メーカー: インフォレスト
  • 発売日: 2008/03/17
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DVD激裏マスター (Vol.10) (Inforest mook―PC・GIGA特別集中講座)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: インフォレスト
  • 発売日: 2005/10
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デジタルコピー塾 Vol.2―無料コピー天国にハマれ! (2) (INFOREST MOOK PC・GIGA特別集中講座 193)

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  • 出版社/メーカー: インフォレスト
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: ムック

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東芝、HD-DVDから撤退へ [科学/技術]

1月末にBDとHD-DVDの勝負が付いたという記事を書いた(その記事はここをクリックして下さい)が、それからあっという間にBDに傾き、東芝がいつまでHD-DVDを続けるのかと思っていたら、「撤退」するらしい。正式決定はこれからということだが、早い決断ですね。

まあ、12月のBDとHD-DVDの売り上げを見たら、両者で100台売れてもHD-DVDは僅かに4台ということでは、この決断も当然でしょうね。

アメリカではHD-DVDプレーヤーを約半額に値下げしたが、売れば売るほど赤字が増える価格だったし、大手量販店がHD-DVDの販売をしないという決断をしたら、もうどうしようもないので、早い撤退は当然でしょうが...

ただ、HD-DVD陣営にはマイクロソフトがいる。ここがどういう声明を出すかが注目されるところである。今後、新しいソフトはHD-DVD-ROMでしか供給しない、というような意地悪は流石にしないでしょうが、どういう負け惜しみを言うかは楽しみでもある。(そもそも、ソフトのデータサイズを考えたら、DVDよりも容量の小さいCDでも事は足りている。一部で複数枚のCDになるものもあるが、それでもDVD-ROMで十分である。より大容量のHD-DVDは不要である。)

アナログ記録のVHS対βであれば、電気的な特製が性能の差にも表れていて、裸特性の優れていたβが敗れることになったが、BDとHD-DVDはデジタル記録であり、DISCには互換性は無いが、「0/1」のデジタル信号を復元するデコーダ部分では大差はないだけに、規格の特製の優劣というものは殆ど無い。結局、DISC容量(1層が25G/15G)と言うことから来る長時間記録の点で大きな差があり、これが映画1本をカバーしているかしていないかということで、ソフト会社が判断してHD-DVDでは不十分という判断を下したということであろう。

HD-DVDレコーダー/プレーヤーは、現行製品は在庫がある分は売ってしまい、新モデルは作らないそうだが、「HD-DVD撤退」というニュースによって、無くなるものをどれだけの消費者が購入するであろうか?当然、安売りしないと誰も相手にしないであろうし、メディアの供給はいつまで行われるか、故障した場合の修理は?などという不安もありますからね。

で、東芝もBDに参入ということになるのでしょうね。とりあえずはOEM供給を受けて、自社開発の1号機は今年の年末商戦に向けてと言った所でしょうか?(いや、来年か?)

ところで、「ケータイ刑事銭形海」のDVDで「ゴルゴダの森文化祭」がまもなくリリースされるが、これのDISC仕様を見たら、特典DISCとして付いている「THE MOVIE2.1」はHD-DVDである。(同じ内容のDVD版も付く)3/21の発売ということになっているが、このままHD-DVDを付けた形で発売されるであろうか?今からBDに変えるとなると、発売を延期しないと無理だろうし、HD-DVDを外してリリースするか?どういうことになるのか、注目です。(HD-DVDが付いていても、どれだけのユーザーが再生することが出来るであろうか。将来的なことを考えると、100枚あったら1枚以下という気がしますが...)→筆者も予約をしているが、HD-DVDが付いていても、永久に再生されることはないということも確定です。

 

↓このDVD、ある意味では大注目です。(歴史に残るソフトになるかも...)持っているだけで骨董品的価値も高いかも...

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: DVD

↓これからは安売り賞品ということになりますね

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XF2

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XF2

  • 出版社/メーカー: 東芝
  • メディア: エレクトロニクス

Xbox 360 HD DVD プレーヤー

Xbox 360 HD DVD プレーヤー

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: ビデオゲーム

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XA2

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XA2

  • 出版社/メーカー: 東芝
  • メディア: エレクトロニクス


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勝負あり。BD vs HD-DVD [科学/技術]

ソニーCIE(ソニーケミカル&インフォメーションデバイス)がBD DISCの製造コストを大幅に引き下げることに成功したという発表があった。(現行DVDと同等以下になる。)これによって、世代DVDの2つのフォーマットであるBDとHD-DVDの勝負の行方は完全にBDの勝ちということが決まりましたね。というのは、BDの弱点であったメディアのコストが高いということがこれで克服されたことになりますから...

両者の企画が発表された時、1層DISCの記録時間が、BSデジタル放送で、BDは130分、HD-DVDは75分、地デジでBDが180分、HD-DVDが115分というのを知って、これだけでBDが勝つだろうと思った筆者であるが、コンピューター関係の会社がHD-DVDの支持に回り、もしかして、という可能性が生まれ、少しは延命になったようであるが、やっぱりBDですね。既にハリウッドの大手映画会社もBDに傾き、アメリカのレンタル市場でもHD-DVDは撤退が進んでいるということですし...

記録時間について、少し記しておく。この録画時間だったら、HD-DVDだと1層DISCには映画の録画は時間的に不可能であり、1時間枠のドラマも地デジだと2本録画できるという時間だし、BDだったらCMカットをすれば地デジだと4本録画できるのだから、勝負にならないでしょう。「2層DISCを使えば...」と言い声が出るだろうが、それはBDにも当てはまることであり、更に「3層、4層、…」と言った所でも、やはりBDにも当てはまり、結局、時間ではHD-DVDはBDには勝てないですからね。

で、思い出したのがVHSとβの競争である。この時も、1本のテープに記録できる時間が一つのポイントになっていた。標準テープであるT-120にVHSは2時間、L-500にβはβIで1時間であり、長時間とするためにβII、βIIIという長時間モードが定められたが、それでも3時間。VHSも同様に長時間モードを導入して6時間の記録が可能になりました。(その後、より長尺テープが登場して、βは最長で5時間、VHSは10.5時間と伸びましたけど...)

また、VHSとβの競争には、メカの精度がβの方がVHSよりも高いものが必要ということもあり、いくつかの電機メーカーは精度の高いメカの量産が出来ず、VHSに参入したという所もあると聴く。これはBDとHD-DVDにも当てはまるのが面白い所であるのだが、当時よりは生産技術も進化していて、量産できないというようなメーカーはもう無いですからね。(或いは、DISCドライブは外注という方法もありますし。)

尚、電気的な裸特製はβの方がVHSよりも高かったので、Hi-Bandということも直ぐに出来て、メタルテープを使ったED-βの登場と、Hi-Band化しただけのS-VHSの差は歴然でした。ED-βの画質はデジタル放送にも十分対応できるものので、SD放送だったら余裕のスペックがあったのだが、そのβ(ED-β)は消えてしまいました。→VHSとβの競争は、基本性能は劣るが、安価に製造でき、長時間録画に勝ったVHSが勝ったと言って良い。(一応それ以外の要素もあるが、性能に関しては「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉が当てはまった。)

次のLDとVHDの競争の時は、光ディスクという新技術を使ったLDと、アナログ・レコードの延長線上の技術を使ったVHDということもあり、VHDは「安く出来る」ということをポイントにしていた競争でもあった。(VHD陣営とHD-DVDがあまりにも似ている...)しかも最初はLDはパイオニアの一社だけで、他のメーカーは全てVHD陣営に加わっていた。よって、当初はVHDの圧勝と言う肥が高かったが、CDという助け船(LDと同じ技術である)もあって、LD+CDというコンパチ・プレーヤーによって一気に形勢逆転となり、LDが圧勝した。尚、LDとVHDでは、電気的特製は圧倒的にLDが上だったので、時間を掛けて量産コストを下げることに成功し、性能の勝るものが勝った(「良貨が悪貨を駆逐した」)という順当な結果でした。

で、BDとHD-DVDの競争は、DISCが高いBDと安いHD-DVDという構図はLDとVHDの構図に似ていて、長時間記録ということではVHSとβの構図と同じである。よって、最初は高価であっても、いずれは何らかのブレークスルーがあって、急激に安価になる可能を考えると、いずれはBDが勝つだろうと思っていた。メディアの高値がいつまで続くかがポイントになり、それに耐えられるかどうかと思っていたのだが、先の発表により、直ぐには無くても、BDのメディアの価格が下がるということもはっきりと見えることになった。ということで、もはやHD-DVDの普及というのはあり得ないでしょう。→HD-DVDのDISC価格がDVD並になっても難しく、更に1桁下がる(1枚10円以下)となっても無理でしょうね。(CDも安くなったとはいっても、1枚10円以下まで下がっていないですし...)と同時に、BDのメディアが現行DVD並になったら、現行DVDも駆逐されてしまうでしょう。

ということで、筆者が思っていたよりも早く、BD vs HD-DVDの決着が付くのは確実である。(2010年頃に決着が、と思ってました。)ただ、こうなると、予約したDVDソフト「ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森 ~銭形海+THE MOVIE 2.1」に付いている「THE MOVIE2.1」のHD-DVD仕様のDISCは、筆者の所では永久に再生されることはないというになります。(が、同じ内容のDVD仕様のDISCも付いているから、オーディオ・コメンタリーの完全版を楽しむことは出来ますけど...)

 

↓記したDVDソフトです。

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: DVD

↓いよいよ骨董品の仲間入りですかね...

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XF2

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XF2

  • 出版社/メーカー: 東芝
  • メディア: エレクトロニクス

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XA1

TOSHIBA HD DVDプレーヤー HD-XA1

  • 出版社/メーカー: 東芝
  • メディア: エレクトロニクス

三菱化学メディア HD DVD-R(Video) SL 15GB 1倍速 1回録画用 AACS対応 1枚10mm厚ジュエルケース(透明)1P VR75T1

三菱化学メディア HD DVD-R(Video) SL 15GB 1倍速 1回録画用 AACS対応 1枚10mm厚ジュエルケース(透明)1P VR75T1

  • 出版社/メーカー: 三菱化学メディア
  • メディア: エレクトロニクス


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ノーベル賞、続々と発表 [科学/技術]

今年もノーベル賞の受賞者が決定されて、逐次発表されている。授与式は12/10にスウェーデン・ストックホルムで行われる。(但し、平和賞はオスロで行われる。)「物理学」、「化学」、「生理・医学」、「文学」、「平和」の5つの賞があることは誰もが知っているだろう。(「経済学賞」もあるが、これはノーベル財団が授与しているものではない。→「ノーベル賞」ではない。)

日本人の受賞者もこれまでに12人になっている。2002年に2人(小柴教授と田中さん)が受賞したのは記憶に新しい。(それ以降は、日本人の受賞者は出ていない。)

物理学、化学、生理・医学賞の受賞となった功績の論文を見ても、その内容を十分に理解することは出来ない。というよりも、いきなり出てくる専門用語によって、それが理解できずに思考が停止してしまう。

そんな中、今年の生理・医学賞の受賞が決まったマーシャル教授が、培養したピロリ菌を自分で飲んだという話を耳にして、最先端の研究と言っても、意外と原始的な部分があるということを感じることになった。

それぞれの分野の学会などでは毎年、結構賑やかになる話題なのだが、日本人が受賞しないということになったら、ニュースの扱いが小さいというのは、どういうことなんだろうか。その功績を考えたら、もっと評価されるべきだと思うのだが...



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はやぶさ、小惑星イトカワへの挑戦危うし [科学/技術]

先日、小惑星・イトカワに到着した探査機・はやぶさが、イトカワに着陸しようとしてが、3基ある姿勢制御装置のうち、新たに1基が故障したことによって、残り1基だけになったと発表した。これによって、姿勢制御が難しくなり、 岩石採取のためのに狙った場所に着陸しようとしても、上手く接地できない可能性があるという。

目標が目の前にあり、しかも打ち上げ(2003年5月)を行ってから2年以上の時間をかけた一大プロジェクトであるだけに、今更後に引くことはできない、というのが正直なところだろう。よって、何が何でも岩石を採取することに挑むだろう。このまま、手ぶらで地球に帰還することになったら、写真撮影という成果はあったが、何のために側まで行ったのか、ということになる。

接地に際して、狙った場所がずれるということは大した問題ではなく、その時の姿勢が重要だと思うのだが、いかがなものなのだろうか。小惑星は早い話、岩である。少しぐらい場所が変わっても、岩石組成が大きく変わる可能性は低い。それよりも、ひっくり返ってしまったり、離脱不能な姿勢になったら、地球に戻ってくることが出来なくなってしまう。

それでも、11月になってから岩石の採取に挑むという。成功してくれればいいのだが...



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ひまわり6号にトラブル [科学/技術]

今年の6月に運用を開始した気象衛星ひまわり6号。運用開始から間もないのにトラブルが起きて、24日6:30以降、観測ができなくなるという事態に陥った。この状態は約6時間続き、正午過ぎに復旧した。観測不能になってから復旧するまでの間は、6月に運用を終えたアメリカの衛星ゴーズ9号による観測によって急場を凌いだ。

6時に衛星のカメラの電源が切れた、ということから、観測をするカメラ部分と衛星本体の間でデータをやりとりする回線に不具合が生じたとみられるというが、原因を解明してもらいたい。

人工衛星の場合は、衛星に行って修理を行うということが出来ないため、万一の事態に備えてバックアップ衛星を打ち上げて、2機で一組となって運用するのが常である。よって、今回のようなトラブルは起こって当然のことであり、これに備えた体制を用意することが急務である。(一刻も早くひまわり6号のバックアップ衛星を打ち上げる必要がある。)

今回は、ゴーズ9号があったから良かったものの、このゴーズ9号は既に設計寿命が尽きた人工衛星であって、いつへたってしまってもおかしくない状況にある。(次に同じような事態になった場合、ゴーズ9号が使えるかは分からないのである。)

宇宙開発では多額のお金が必要であるが、このように必要な部分に資源を集中してもらいたいものである。(国際宇宙ステーション(ISS)計画に参加することよりも重要である。)



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青色LEDの発光効率、ブレークスルー [科学/技術]

青色LEDの発明で知られる中村修二教授(アメリカ・カリフォルニア大サンタバーバラ校)たちの研究チームが、青色LEDの発光効率を大幅に向上させる製造手法を開発した。(加大、筑波大、東京理科大の共同研究)

詳細については公表されていないが、これによると発光効率が1桁上がるという。となると、一番大きいのは消費電力の低減ということになる。そうなると、利用分野が更に広がることが期待される。LEDということなので、光に関する分野がその対象と言うことになる。現在、一部の信号機にLEDを光源としたものがあるが、ここにLED方式の信号機が広く普及する可能性を感じる。

また、屋外にある大型ディスプレーにLEDディスプレイが広がったり、蛍光灯に取って代わって家庭用照明器具への導入も考えられる。(照明器具にLEDが普及すれば、蛍光灯や電球ではガラス管が用いられているが、これが損傷した場合、怪我をするが、それがなくなり、安全性も高くなるというメリットがある。)

また、この技術はレーザーダイオードにも応用できるというので、低消費電力のレーザーピックアップの開発が期待できる。(波長次第では、次世代DVDの規格をも変えてしまうようなものに発展する可能性すらある。)

いずれは実現されると考えられていた近未来のものが実現される日がまた一歩近づいたことになるのは間違いない。やはり、自発光素子に関する技術のブレークスルーはとても大きいことですね。



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NASAの新計画、2018年4飛行士を月に [科学/技術]

アメリカ航空宇宙局(NASA)が、2018年に4人の宇宙飛行士を月に送る計画を固め、週明けにも詳細を発表らしい。人類の月面着陸は1972年のアポロ17号以来行われていないので、この計画通り実現すれば46年ぶりの月面着陸となる。

これは、ブッシュ大統領が昨年打ち出した新政策に従ったもので、将来の火星などへの有人探査を行う拠点として月を活用する狙いがあり、最初は飛行士らが1週間滞在することとし、やがては月の南極付近に基地建設を検討するという。ロケットについての計画では、宇宙飛行士を乗せた有人探査機と、推進装置に結合させた月面着陸機を別々に打ち上げ、地球周回軌道でドッキングさせて月に向かわせるというものが考えられている。

宇宙開発には莫大なお金がかかる。夢のある計画は進めることを否定しようとは思わないが、今のアメリカにこういうことに莫大な費用を投入している余裕があるのか?と思ってしまう。(でも、計画なんだから、それを発表するのは好きに行ったらいい。)計画を発表しても、資金の面で計画が遅れ、4人というのを減らして、計画よりも数年遅れて実現、というようになりそうな気がするのですが...(アメリカは、それよりも2016年の夏季五輪招致に力を入れた方がよいのでは...?)



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原子8個分の極細配線 [科学/技術]

物質材料研究機構と高輝度光科学研究センターの研究グループは、幅がシリコン原子8個分という超極細の配線を、半導体の基板となるシリコンの内部に埋め込むことに成功し、大型放射光施設「スプリング8」で構造を確認した。これについて、15日付のアメリカ物理学会誌に発表するとしている。

また、この技術は、半導体の表面だけでなく内部も利用することで、立体交差させた複雑な回路をつくることができ、集積回路の小型化につながるという。

10ナノメートルオーダーでの配線幅の集積回路は既に実用化されているが、原子8個分の幅となると、もう一桁小さくなる。(原子の大きさは約0.1nm)つまり、回路がより小形されることになる。しかも立体構造となると、更に集積度が上がることになり、よりいっそうの小型化が可能となる。集積回路がより小形になると、当然のことながら消費電力も小さくなり、省エネとなる。しかし、ここまで小さくなってくると、新たな問題も発生する。いよいよ原子間、電子間に働くクーロン力が無視できなくなる。(今後の技術発展で対応は可能ではある。)

また、現在は研究レベルなので、製造コストについては語られてはいないが、量産して実用化するには、製造コストの問題もある。(これも、時間により解決はされるだろう。)

ここまで来ると、いよいよ原子単位での回路を作ることが視野に入ってくる。これは1bitのデータを記憶するのは電子1個という究極の小型化に繋がる。しかし、そこまで小型化する必要が本当にあるのだろうか。製造コストについての情報を開示してもらいたいところである。



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太陽観測衛星「ようこう」消滅 [科学/技術]

宇宙航空研究開発機構は、運用を終えた太陽観測衛星「ようこう」が12日18:16ごろ、インド上空で大気圏に落下したと発表した。420kgの機体は大気との摩擦で燃え尽きて、消滅した。

「ようこう」は1991年8月の打ち上げ以降、3年の設計寿命を超える10年以上にわたって成果を挙げ続けた長寿衛星である。X線望遠鏡で太陽フレアと呼ばれる大爆発現象や太陽を取り巻くコロナの活動を観測してきた。また、ようこうが撮影したコロナがダイナミックに変化する画像は米国の天文雑誌の読者投票で「20世紀を代表する天文写真ベストテン」にも選ばれている。

元々3年という設計寿命であったが、10年が経過した2001年12月に姿勢制御が不能になり、2004年4月に運用が完全に終了となった。その後も地球を回る軌道を回っていたが、次第に高度が下がっていて、ついに大気圏に再突入となった。

地球の周囲には、この「ようこう」のように、運用を終えた人工衛星や、ロケットの残骸をはじめとするスペースダストが大量にあり、その数の多さは問題になっている。(「ようこう」のようにいずれは大気圏に再突入するというものもあるが、そうならないものがある。)大気圏に再突入すると、大抵のものは地上に墜落する前に燃え尽きるような大きさであるが、一部には燃え尽きずに地上に落下する可能性があるものもある。または、原子炉を搭載している人工衛星が大気圏に突入することになったら大問題である。

人工衛星、特に宇宙開発に関しては、スペースダストに関する取り組みも忘れないでもらいたいものである。



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