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大宮東映・閉館 [京都の話題]

京都の老舗映画館「大宮東映劇場」(中京区大宮通四条上ル)が6/24に閉館することが分かった。この劇場は、東映直営館として映画隆盛期の1961年10月に開館し、当時は連日立ち見が出るほどファンに親しまれたが、シネコン化の波に押されて、44年の歴史に幕を降ろすことになった。この劇場は、シネコンのような入替制を採っていないため、いつでも入場できるのと、複数回続けて見ることもできたのだが、昨年の観客動員数は約6万人にまで落ち込んでいた。

この劇場のある四条大宮界隈は経済的にも地盤沈下が大きく、阪急電鉄も大宮駅を特急通過駅(快速特急と通勤特急は停車する)にしたことも拍車をかけた。大手銀行の支店の閉鎖に続き、映画館の消滅で更なる地盤沈下が心配である。

京都市内では、つい先日(4月)に松竹の「MOVIX京都」が新館をオープンさせたことと、6/23にJR二条駅近くに東宝直営の「TOHOシネマズ二条」が開館することになっている。いずれもが10スクリーン以上を備える大きなシネコンであり、大宮東映の施設老朽化もあって、現状では競争力がないと判断して閉館を決めたという。

また、東映関西支社によると、京都に新たな劇場建設の予定はなく、跡地の活用も決まっていないという。今後、京都での東映作品の公開はMOVIXとTOHOシネマズで行うという。

四条大宮からは、東映太秦映画村に行く場合に利用する京福電鉄が出ており、大宮東映で時代劇などを見てから映画村に行くということが出来なくなってしまうのも寂しいことである。世の中の流れを考えたらシネコン化が進んでいることから、独立した映画館(1スクリーン)が生き残るのは厳しいことであり、閉館は仕方ないことだと思うが、跡地利用の計画もないというのは本当に寂しくなる。(これで、阪急・大宮駅を利用することもほとんど無くなってしまうのだろうな...)



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