17億円・1008面の輝きを放つダイヤモンド [科学/技術]
17カラットで時価17億円というダイヤモンドが広島のホテルで公開された。これが単に17カラットのダイヤというのだったらそんなに珍しいものではないが、このダイヤは1008面カットが行われている。で、世界一の多面体ダイヤという。（販売予定はない、とのこと。でも販売されても購入できるようなお金はない。）上半分（クラウン）が576面に、下半分（パビリオン）が432面にカットされていて、肉眼では多面体ではなくて曲面に見えるという。
これは、ダイヤモンド製造販売会社・ディアナサンがカットしたもので、「限界に挑戦した。これ以上の多面体は作れない。」と社長が話している。（でも、もっと大きい数十～百カラットというような原石が存在したら、どうなんだろうか？(そんな原石は存在しないか...)）
いずれにしろ、微細加工（研磨）の技術の高さに感心する。これはICチップ内部の超微細加工とは異なり、硬度が最も高いダイヤモンドの加工になるから、普通の技術レベルではない。（日本の工業技術って、やはり高いということです。）
尚、輝きについては、入射光が直線的に反射する主流のブリリアントカット（58面体）に及ばないが、水のような透明感があるという。（見た目が殆ど曲面ということだから、直線的な光の反射は殆ど得られなくなるのは仕方のないことだと思われる。）