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マグロもDNA鑑定 [動物]

一連の偽装表示問題で、ついにマグロにDNA鑑定が行われることになった。マグロは種類によっての価格差が数倍あることから、安い種類のマグロを高い種類のマグロと偽って高値で販売されていることが指摘され、検挙もされていることがその原因である。

マグロのDNA鑑定を行ったのは、独立行政法人である農林水産消費技術センターである。このセンターは「変異がない限り、100%不正は見逃さない」と鑑定に対して自信満々である。(あんまり意気込むと失敗するよ...)

ということで、ついにマグロを科学の力で判定するということになった。昔ながらの職人であれば、偽装表示を見抜くというのも簡単であろうが、そういう職人も数がいなくなりつつある。また、職人芸では納得できず、科学的に論拠が無いと信頼できないという声が増えている。(何でもかんでも数値化ということと、「職人の世界」が消えていくのには寂しさを感じる。)

DNA鑑定によってマグロの種類を判定するということは、やがては他の種類の魚とか、牛、豚、鶏の肉にも広がっていくことになるかもしれない。となると、寿司、○○牛のステーキ、…、というグルメもDNA鑑定を受けた証明書があることが求められるようになってしまうのか。

しかしそこまでして偽装表示の防止を行うということは、漁業や畜産業従事者と中間に入る流通業者、更には販売業者の全てを疑ってかかるということになり、「性善説」の否定ということにもなる。グローバル・スタンダードの元では「性悪説」を基本に考えるのが当然とは言え、また一つ、人間関係を崩壊させる要因がはびこることになるようで、寂しく感じてしまう...



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