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マイカー通勤が適切か? [京都の話題]

京都市環境局の11ある「まち美化事務所」の職員約900人の内、約700人がマイカー通勤している実態が明らかになった。京都市にはマイカー通勤を禁止する規定はないが、各美化事務所は公共交通機関でも通勤できる場所にあり、市の地球温暖化対策の旗振り役でもある職員であるだけに「言行不一致では」との批判が出てくるのでは、ということで、マイカー通勤が適切であるかを考えていくそうだ。

まち美化事務所では、「職員が出勤する早朝時間帯にはバスなど公共交通機関の運行が少ない」「不法投棄処理など緊急に呼び出すケースもある」等の理由で、多くの職員のマイカー通勤が慣行になっていたという。更に、殆どの職員が各事務所の敷地に駐車しているが、スペースが不足している4つの事務所では、職員間の公平性を理由として事務所側にある民間駐車場を70人分借り上げていて、駐車場料金として2004年度に約1280万円を支出している。

京都市の条例などでは、マイカー通勤は認められているが、この事務所は市の地球温暖化対策も担当している。同局が原案を作成し、今年4月に施行した市地球温暖化対策条例では、自動車の排出ガスを減らすために市民や企業に公共交通の利用促進を呼びかけている。ということで、「公共交通利用」を呼びかけている立場としてマイカー通勤が不適切ではないか、という声が出ているというのである。

確かにその通りである。旗振り役が言っていることに反することをしていれば、誰もそのようにするはずはない。次々と問題が発覚する地方自治体としては良いことを口にしたものである。(少なくともこの点だけは評価できる。)しかし、これはあくまでも「考えていく」と表明しただけであり、「見直しを行う」と決めたわけではない。結局は何も手を付けないという可能性もある。(役所は問題点に気づいても、それに対応するスピードが実に遅く、声だけあげるが、実際は有耶無耶にしてしまうことが多い。)京都市に問われるのはこれからの対応である。今後の動きに注目である。(国や他の自治体でもこれに関しては全く同じことが言えるが、自ら動くか?いや、マスコミにでも叩かれないと動くことは無いだろうな...(残念ですが))



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