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宇宙は広い・超新星のその後 [科学/技術]

325年前に超新星爆発を起こして生涯を終えた星の残骸が、それから270年以上も経過してから新たに発した光を、NASAの赤外線宇宙望遠鏡スピッツァーが観測した。この天体は、地球から約1万光年離れた「カシオペヤA」と呼ばれる超新星爆発の痕跡についてである。「死後」(=超新星爆発)これほど時間がたった星の残骸から光が観測できたのは初めてのことという。

超新星爆発が起こっても、それからしばらくの間は何らかの活動があるというのが普通であり、この星のようにすぐに活動がおとなしくなったのは珍しい、とされていた。

しかし、地球人類が観測してきたのは、たかが数百年の間でしかない。宇宙は誕生してから100億年から150億年と言われているので、ほんの一瞬でしかない。そんな僅かな期間の観測で得られたことを通説のように考えていたということの方がおかしいのである。(例えば、台風について、去年1年間のことのみを取り上げて、年間10個もの台風が日本に上陸する、というのが通説と考え、「今年は台風が少ない」と言っているようなものである。)

とにかく、人類がこれまでに蓄積してきた宇宙に関する知識というのは、まだほんの僅かでしかない。地球上の自然現象についてですら完全に解明されてはいないのである。探求していくことは大事なことであるが、思い上がったような感覚のある知識では、誤った知識である可能性がある。学問探究には謙虚な姿勢で行ってもらいたいものである。



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