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NHK受信料制度見直し提言 [時事ネタ]

政府の規制改革・民間開放推進会議は、7月末にまとめる中間報告に、NHKを念頭に置いた「公共放送のあり方(受信料制度の見直し)」を盛り込む方向で検討に入り、総合テレビなどの地上波放送で、受信料を支払った世帯にだけ見せるスクランブル化の実現に向けた議論を深めるという。

これは、放送法の第32条の規定(テレビ受信機を設置すると、受信契約義務が発生する、というもの)が問題であるとしてのものである。それで、受信料を支払っている人と支払っていない人との間で公平性を保つために、スクランブル化の導入に向けた検討を本格化させるべきだとしている。(尚、NHKは「公共放送」という観点からスクランブル化には否定的な立場を貫いている。)

やっぱりこういう委員会というのはカスばっかりである。NHKをスクランブル化したら何が起こるか、そういうことも分からないのだから、どうしようもない輩である。(放送法第32条に手を付けよう、ということだけは評価するけど、その回答は全く評価できない。)

何が起こるか。それはNHKの崩壊に繋がる。スクランブル放送を見るためにはデコーダが新たに必要になり、 これを購入しなければならない。現在、WOWOWがこの体勢で放送しているが、事業がどういう状況になっているのか、分かっているのだろうか?本当に見たいという人はデコーダを購入して見ることを継続するだろうが、大半は、「面倒くさい」ということから、一気に視聴者を失うことになる。放送を見るのに、いちいちテレビ本体とデコーダの両方の電源を入れなくてはならなくなってしまう。しかも、見なければ受信料を払う意味がないので、払わない人が一気に拡大する。となると、NHKの収入は現在の不払いどころの騒ぎではなく、経営を揺さぶることになる。で、収入が減れば、番組制作費用を削減するしかなくなり、より手を抜かざるをえなくなる。で、面白くなくなり、更に視聴者離れに拍車をかけることになるのは明らかである。

また、デコーダというものを外付けではなく、この内蔵テレビを発売しても、地上波デジタル放送対応テレビを売って行かなくてはならない(2011年には現行のアナログ放送を終了することになっている。)現在、そこにスクランブル放送に対応したデコーダを内蔵させるとなると、コストアップとなり、メーカーはいい顔をしない。(また、これが売れたとしても、スクランブル放送はブラックボックス的な要素があるからこそ秘密が守れるものであり、LSIメーカーが喜ぶだけで、テレビメーカーにとったらメリットは少なく、歓迎されない。)

更に、テレビが一家に1台という時代であればそれでもいいが、現在は1人に1台以上のテレビがある時代である。受信料を払っている人は家庭内のどのテレビであっても視聴可能にしなければならない。(テレビ1台について1契約とするのはどう考えてもおかしい)どう対応するというのであろうか?(5台のテレビがある家庭に5台のデコーダを、というのもまた非現実的であり、1契約で5台の契約を強いるのか?→そんなことしたら、見ることが出来なくてもいい、という人が増えるだけである。)

また、放送をスクランブル化してしまえば、それは契約者のみに対する放送(放送ではなく通信と言えるかもしれない)となり、「公共性」という概念は無くなってしまい、災害発生時に緊急放送を行うメディアを一つ失ってしまうことになる。

とにかく、問題点が次々と出てくるだけである。こんなにも意味のないことを考えるのは金と時間の無駄遣いでしかない。時代錯誤をしているカスはとっとと消えてもらいたいものである。



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