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国連投票権回復の9ヶ国に対する日本の姿勢 [国際]

国連総会本会議は、国連分担金延滞により国連総会での投票権を失っていたグルジア、タジキスタン、ソマリア、中央アフリカ、コモロ、ギニアビサウ、リベリア、ニジェール、サントメ・プリンシペ、チャドの10ヶ国の内、チャドを除く9ヶ国について、延滞は「やむを得ない事情」によるものとして、投票権を回復する決議案を無投票で採択した。(チャドは内紛で拗れているので、回復を認めないというのも理解できる。)

投票権回復の決議案は、これら9ヶ国自身が共同提案国となり提出されたものであるが、枠組み決議案での賛成票獲得につながるとの立場から日本政府も支援していた。

とにかく票が欲しくてたまらないということが見え見えの日本のやり方だが、ビジョンはあるのか、大いに疑問があるところである。どうせ、金をばらまいて、というやり方が根底にあることは分かっている。こういうやり方は、一時的には凌ぐことが出来るが、数年先には再び同じ状況に陥ることが容易に考えられる。つまり、本当の意味での支援にはならない。

そこまでして常任理事国になるメリット(日本国民に対して国益になること)を説明してもらいたいものである。第一、国は800兆円に迫る借金があり、こんな状況は破産していても不思議ではない。それなのに他の国連加盟国に対して金をばらまくことになる政策を採っているなんて、借金返済のために他から借金しているよりも酷いことをしているだけである。(こんな愚かなことは、一般人だったら誰も行わない。)

国際支援というのは、国際社会の一員としては必要なことであるが、それを行うにも自分の懐具合を考えて行うべきである。分相応の支援でいいのである。それなのに、いつまでも金持ち面して景気よく金をばらまくことを続ける。だからこそ、相手国は輪をかけてたかってくるのである。世界の国々も日本の本当の姿(借金まみれ)に気づき、これ以上のお金を出すことが出来ないと判断したら、誰も相手にしてくれなくなるだけですぞ。


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