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またもJAL・安全ピンを抜き忘れる [事故]

羽田発新千歳行きのJAL1001便(ボーイング777-300型、乗客284人)が、24日に北海道の新千歳空港に着陸した際、減速のためのエンジンの逆噴射装置が作動しなかったことが分かった。この原因は、整備時に誤作動を防ぐために挿した安全ロックピンを整備士が抜き忘れたことという。国交省はJALと、整備を請け負った子会社のJAL航空機整備東京を厳重注意処分にした。

またもJALである。しかも、これは着陸したときに滑走路をオーバーランしてしまう可能性がある。大阪・伊丹空港のような所に着陸した場合、最悪の場合は市街地に突っ込んでしまい、大惨事となる。また、関空や羽田だったらば、オーバーランで海に突っ込むという事態もあり得る。幸い、通常の範囲で停止できたから良かったものの、これもトラブルというレベルのものではない。

JALは、整備本部長を役員報酬1割減1ヶ月という処分を下し、整備後にピンを抜いたことを目視確認するよう整備規定を改める、というが、確認することは当たり前である。(そんなことまで規定されなきゃならないなんて、お前らは幼稚園生にやらせようというのか。呆れかえるだけである。)

その呆れかえる作業は次の通り。今回の問題を起こしたJAL航空機整備東京は、機体の塗装のみを請け負い、この作業時には規定で整備士が誤作動を防ぐために安全ロックピンを逆噴射装置に挿し、作業終了時に抜くよう定められているという。安全ロックピンには抜き忘れ防止の赤い吹き流し(幅5cm、長さ約40cm)が付いているが、塗装時にエンジンカバー内に吹き流しをしまい込んだため、抜き忘れに気づかなかったという。また、JALの整備士も24日の飛行前に点検をしたというが、エンジン内部は点検の対象外と言うことで、そこまでは点検をしなかったという。

こんな飛行機を飛ばしていていいのだろうか。以前から主張しているが、「JALに乗客を運ぶ資格はない」国交省もことある度に「注意」ばかりを行っているが、そんなことで改善されると思っているのか。「JALには運行停止処分」を出して、その間に根本的な改善策を行い、その効果が認められない限り運行再開は認めない、というぐらいの処分にするべきである。それが出来ない国交省は、存在意義がない。また、「JALに将来天下りをするために甘い処分しか出せない」ということを暗に認めていると解釈されてもおかしくない。

少なくともあの事故から満20年となる日までは問題を起こさないでいてもらいたいが、それも無理のような気がする...



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