SSブログ

デジタル映画の規格統一 [科学/技術]

アメリカ・ハリウッドの映画制作スタジオ7社は、これまでの映画フィルムに替わり、デジタル技術を駆使して高画質の映像や音声をデータ化する「デジタルシネマ」の上映方式などの規格統一で合意したと発表した。細かい仕様に関しては分からないが、高画質を実現する解像度の幅や、映画館用の大型プロジェクターの仕様などが統一されたという。実質的にハリウッドのスタジオ規格が世界での映画の上映方式となることから、事実上、新たな世界標準が決定したと言える。

現在でも、一部の作品ではデジタル上映が行われているが、それらは製作会社が独自に決めたフォーマットであるため、映画館では特定の製作会社の作品しかデジタル上映を行うことが出来なかった。また、複数のフォーマットに対応するには高額な設備投資が必要であり、敬遠されていた。規格統一と言うことになると、上映機器・設備も1種類で済むため、価格が下がり、映画館の導入もやりやすくなる。

また、解像度までが決まるということは、映画上映後のソフト化の話もやりやすくなる。将来は、テレビ方式(NTSC、PAL、SECAM)とは別に、デジタル映画方式の動画フォーマットが家庭に入ってくることになり、劇場と同じ画質で家庭で映画を鑑賞することが可能になる、ということが考えられる。(機器の価格を考えると、解像度を半分にした簡易型フォーマットの登場もあり得るかもしれない。)

ということで、フィルム上映という形は過去のものになってしまうのでしょうね。(同時に、ビデオだ、LDだ、DVDだ、という媒体の違いによるソフトの形も、映画作品は新フォーマットに移行して、それを収録したDVDが最終形態として落ち着くことになるのか...)



共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。