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航空業界の話題を2つ [国際]

今日(8/12)は、20年前、JAL123便が墜落して520人もの犠牲者が出た日である。16時現在、事故が発生したというニュースは入っていないが、航空業界のニュースがあったので、まとめてみた。

(追記)
22時前になって、またもトラブルを起こしたというニュースが飛び込んできた。(こちらに記しました。)


まずはイギリスブリティッシュ・エアウェイズ(以下、「BA」と記す)。
BAに機内食を納入する会社の従業員がストを行っているが、それに同調したBAの地上作業員たちが独自のストを実施したことから、11日の夕方から夜にかけて、ロンドン・ヒースロー空港から出発予定だった全てのBA便が欠航した。(数は100便以上に達し、影響を受けた乗客は1万7000人になった。)また、到着便も、他の空港に到着することになった。(また、同日の午前から午後の早い便は、機内食を積めずに出発するという事態になった。)

労働運動が強い力を持っていることは分かるが、やり過ぎではないのか。また、機内食を積めずに出発していた便の利用者からは、「機内食を提供してもらえなかった」として、「損害賠償しろ」ということで、訴訟を起こす者が出てくるのでしょうね~。(「損害」と言えるのか、ちょっと疑問あり。でも、「機内食サービス」に相当する金額の返還請求であれば、訴えるのも理解できる。)

(追記)
この混乱は12日も続き、12日だけでも7万人に影響すると見られている。少しは、公共交通という業務に関わっている、という認識を持ってもらいたいものである。

二つ目はアメリカの話。
アメリカの大手航空会社であるデルタ航空、経営再建中のユナイテッド航空、コンチネンタル航空の3社が、原油高でジェット燃料が高騰していることを理由に、アメリカ国内便の運賃を値上げした。値上げ額は2~5ドルということであるが、こういう動きは同業他社も直ぐに追従する。ということで、他の航空会社の運賃値上げは時間の問題と見られる。

で、アメリカで値上げとなったら、次は国際的にも値上げとなる。既にたびたびの値上げが実施されていること、世界的な大競争時代では容易に値上げできない、というような事情があるとはいえ、原油価格は冬の需要期に向けて、まだ上がっていくような気配を見せている。(現時点では、1バレル65ドルに乗った所だが、1バレル70ドル突破は確実と見られている。中には、いずれは1バレル100ドルという声まである。)となると、更に燃料が高騰し、再び値上げということも遠くないうちに行われる可能性が大いにある、といえる。

尚、今のところは旅客運賃の値上げということになっているが、航空貨物についても燃料高騰の影響を受けているのだから、航空貨物の送料も値上げされてもおかしくない。となると、航空貨物として空輸されて輸入される外国製品の価格上昇もやってくる。ということで、物価上昇の心配に至ってしまった。(でも、物価はあらゆる要因が絡んでいるので、本当にどう読めばいいのか、難しい...)

(追記)
JALは、燃料価格の高騰を受けて国際貨物運賃を実質的に値上げすると発表した。国交省の認可が得られれば、9/16から実施するという。これは、通常の運賃に上乗せしている「燃油サーチャージ」を現状の貨物1kg当たり36円から42円に引き上げる、というものである。
また、日本貨物航空も同様の値上げを9/1から実施する予定という。

ということで、心配したことが早速出ることになってしまった。こうなると、いずれは物価上昇に繋がるのは確実である。



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